7月20日、国と同盟国は、ウクライナ空軍の戦闘機パイロットの訓練を行う可能性を検討し始めた。写真はウクライナ空軍のモニュメント。ウクライナ中部ビンニツァで15日撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

米と同盟国、ウクライナ空軍の訓練の可能性を協議

[アスペン(米コロラド州) 20日 ロイター] – 米国と同盟国は、ウクライナ空軍の戦闘機パイロットの訓練を行う可能性を検討し始めた。空軍の刷新に向けた長期的取り組みの一環。米空軍参謀総長のチャールズ・ブラウン空軍大将がロイターに明らかにした。

2月下旬に侵攻を開始したロシア軍に対し、ウクライナ軍は米欧から供与された対空兵器で応戦し、ロシアの制空権確保を阻んでいる。

ウクライナはまた、米国製戦闘機を調達して操縦法を習得し、ミグといったロシア(旧ソ連)製戦闘機依存から脱却したい意向だ。

ブラウン氏は、米軍内、同盟国との協議が行われていることを認めた。ただスケジュールや、ウクライナに供与するのに適した戦闘機のタイプなど具体的な内容には踏み込まなかった。

またウクライナで操縦訓練を行う場合は、戦争の状況、操縦士の戦闘任務を解いて長期の訓練を受けさせることが可能かといった問題を考慮しなければならないと述べた。

米戦闘機の操縦を習得するのに要する期間についての質問には、米軍パイロットに対する新しい機種の操縦訓練は2─4カ月くらいだが、旧ソ連製戦闘機からの移行は「やや大変になる」と指摘した。

その上で、旧ソ連製戦闘機から西側戦闘機に切り替えた経験を持つ北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が参考になると述べた。

関連記事
15日 ロイター] - 中欧スロバキアのフィツォ首相(59)が15日、中部ハンドロバで銃撃され、重傷を負った。一時は深刻な容体とされたが、政府高官によると、搬送先の病院で治療を受けて生命の危機は脱した。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。