米と同盟国、ウクライナ空軍の訓練の可能性を協議
[アスペン(米コロラド州) 20日 ロイター] – 米国と同盟国は、ウクライナ空軍の戦闘機パイロットの訓練を行う可能性を検討し始めた。空軍の刷新に向けた長期的取り組みの一環。米空軍参謀総長のチャールズ・ブラウン空軍大将がロイターに明らかにした。
2月下旬に侵攻を開始したロシア軍に対し、ウクライナ軍は米欧から供与された対空兵器で応戦し、ロシアの制空権確保を阻んでいる。
ウクライナはまた、米国製戦闘機を調達して操縦法を習得し、ミグといったロシア(旧ソ連)製戦闘機依存から脱却したい意向だ。
ブラウン氏は、米軍内、同盟国との協議が行われていることを認めた。ただスケジュールや、ウクライナに供与するのに適した戦闘機のタイプなど具体的な内容には踏み込まなかった。
またウクライナで操縦訓練を行う場合は、戦争の状況、操縦士の戦闘任務を解いて長期の訓練を受けさせることが可能かといった問題を考慮しなければならないと述べた。
米戦闘機の操縦を習得するのに要する期間についての質問には、米軍パイロットに対する新しい機種の操縦訓練は2─4カ月くらいだが、旧ソ連製戦闘機からの移行は「やや大変になる」と指摘した。
その上で、旧ソ連製戦闘機から西側戦闘機に切り替えた経験を持つ北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が参考になると述べた。
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