北京市内の中国工商銀行支店(Teh Eng Koon/AFP/Getty Images)

中国深圳でも取付け騒ぎ 流動性の危機との指摘も

銀行取付け騒ぎの波は深圳市にも及んでいる。同市の複数の銀行がこのほど、顧客の預金を凍結した。一部の金融学者は、「資金流動性の危機が迫っているのではないか」と懸念している。

中国経済紙「第一財経」11日付によると、中国銀行の一部の預金者は決済サービスで人気のWeChat(微信、ウィーチャット)や「アリペイ」で現金の引き出しや振り込みができなくなった。

中国銀行のほか、建設銀行、工商銀行、中国郵政儲蓄銀行など多くの銀行でも確認されており、一部の銀行の支店では、預金凍結の解除を求め預金者らが長い行列をつくっている。

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