26歳のフランス人フリーダイバー、アルノー・ジェラルドさんは、最近、酸素ボンベなし、足ヒレのみで水深120mの潜水を行い、世界記録を樹立しました。
8月9日、バハマで毎年開催されるフリーダイビング大会「バーティカルブルー」で、ジェラルドさんは数日前に出した水深119mの世界記録を更新し、3分34秒の息止め潜水で水深120mに到達し、7度目の優勝を果たしました。
水中カメラの映像によると、ジェラルドさんは酸素も推進装置もなく仰向けに浮いていて、指令があるとすぐに頭を下にして垂直に潜り、時折足ヒレを動かして下降を助けていました。水深120mに到達すると、すぐに反転し、懸命に泳いで水面に出ました。
浮上し、結果を聞いた瞬間、チーム全員が歓声を上げ、彼自身も興奮のあまり水を叩いていました。
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レース後、BBCのインタビューでジェラルドさんは、「素晴らしいダイビングだった」と語っていました。「自分がやったとは思えない。7回目の世界記録だけど、今はもう世界記録を更新しようとは思っていない。ただダイビングを楽しんでいて、そうするとすべてがうまくいく感じなんだ」。
「これからもトレーニングを続け、ダイビングを楽しみながら自分を追い込んでいく」と話しました。
バハマ「バーティカルブルー」大会は、国際的なフリーダイビング大会の中でも最高峰の大会で、最深度に挑戦します。8月1日から8月11日まで開催されたこの大会には、海底へとのびるロープを手繰りながら潜る(FIM)、足ヒレなしのコンスタントウェイト(CNF)、足ヒレありのコンスタントウェイト(CWT)の3種目があり、42名が参加し、各競技とも6回のダイビングが認められました。
ジェラルドさんはフリーダイビングに集中し、大会初日に水深117mでフリーダイビング団体のAIDA記録を更新すると、7日目には水深119mで大会初の世界記録を更新しました。
マルセイユで生まれたジェラルドさんは、海のそばで育ち、幼い頃から父親がフリーダイビングを教えていました。フリーダイビングは水中での空気供給を行わず、呼吸を止めながら行うため、長期間の専門的なトレーニングを必要とするスポーツであり、一般人が挑戦することはできません。
(翻訳・里見雨禾)
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