トランプ氏が立ち上げた「トゥルース・ソーシャル」の画面 (Photo illustration by Leon Neal/Getty Images)

トランプ氏SNS「トゥルース・ソーシャル」ダウンロード数急増 FBI家宅捜索後に

米連邦捜査局(FBI)トランプ前大統領の邸宅「マール・ア・ラーゴ」を家宅捜索したことを受けて、同氏が立ち上げたSNSアプリ「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」のダウンロード数が急激に増加していたことが分かった。

米国メディア「VICE」が報じた。アプリ調査企業「Data AI」によると、FBIによる家宅捜索が行われた後の1週間で、トゥルース・ソーシャルのダウンロード数が前週比5.5倍近くに跳ね上がったという。

FBI家宅捜査の前週のダウンロード数は2万回未満で、毎日平均約2500回ペースだった。いっぽう、家宅捜査後の8 月 8 日 〜15 日までのダウンロード数は10万7500回で、毎日平均約1万3400回と大幅に増加した。Data AIによると、トゥルース・ソーシャルのアプリダウンロード総数は、現在300万回を超えているという。

トランプ氏のフォロワー数も増加している。家宅捜索前日の7日には、フォロワー数は約370 万人であったが、18 日には390万人を超えた。

昨年1月6日、全米から集まったトランプ支持者などが首都ワシントンに集まり、その一部が連邦議事堂の建物内に侵入した事件(1月6日連邦議事堂事件)を受けて、トランプ氏のツイッターやフェイスブック、ユーチューブのアカウントが凍結された。新たな情報発信ツールとして、トランプ氏はトゥルース・ソーシャルを立ち上げ、2月にアップルの米国向け「アップストア(App Store)」でリリースされた。

(翻訳編集・河原昌義)

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