松野博一官房長官は7日午前の会見で、最近の為替相場の動きは急速で一方的な動きが見られ「憂慮している」と述べた。その上で、政府として市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに「このような動きが継続する場合には必要な対応を取りたい」と語った。写真は6月16日撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)

為替市場の動き「憂慮」、継続する場合は必要な対応=官房長官

[東京 7日 ロイター] – 松野博一官房長官は7日午前の会見で、最近の為替相場の動きは急速で一方的な動きが見られ「憂慮している」と述べた。その上で、政府として市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに「このような動きが継続する場合には必要な対応を取りたい」と語った。

為替の日々の動きについて逐一コメントすることは控えるとしつつ、相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要であり「急速な変動は望ましくない」と改めて強調した。

政府はきょうから新型コロナウイルス対応の水際対策を緩和し、1日あたりの入国者数上限を5万人に引き上げた。松野長官はこの措置について「円安のメリットを生かせると想定している」と語った。感染拡大防止と社会経済活動のバランスを取りながら水際対策の緩和を進めていくという基本的な考え方に変わりはなく、今後も内外の感染状況などを見極めていくとした。

外為市場でドル/円は一時143円後半まで上昇し、約24年ぶりのドル高/円安水準となっている。

(杉山健太郎)

*発言内容を追しました。

関連記事
連邦準備制度理事会(FRB)はアメリカの中央銀行として、政策のあらゆる側面に口を出している。それでも、先週のFRBのプレスリリースは極めて奇妙だった。FRBが気候変動を管理できると思うか?FRBの支配は災いをもたらすだけだ。
5月13日、最高裁判所はアプリ開発者からの訴訟の審理を拒否した。 彼らは、アップルがCOVID-19追跡アプリとビットコインアプリをApp Storeで利用可能にすることを拒否したことで、独占禁止法に違反していると訴えた。
2024年4月には、訪日外国人旅行者数が304万2900人に達し、春の桜シーズンとラマダン明けの海外旅行需要の […]
5月16日、内閣府が公表したデータによれば、実質国内総生産(GDP)は前四半期比で0.5%減少し、年率では2. […]
フュージョンエネルギー(核融合)の実用化に向け、日本の戦略が問われている。14日の参議院内閣委員会で、高市早苗 […]