北京市内で抗議活動に参加し、白い紙を掲げる人々 (Photo by Kevin Frayer/Getty Images)

抗議活動が各地で多発、武漢で1万人超 北京でも深夜まで続く

中国各地で厳格なゼロコロナ対策への抗議活動が行われるなか、27日には多数の武漢市民がデモを行い、封鎖解除を求めた。怒りを露わにした人々が鉄の防護フェンスを倒し、封鎖を突破する動画がSNS上に投稿されている。

武漢市礄口区漢正街でアパレル店を経営する男性は27日夜、大紀元に対して参加者は1万人を超えていると話した。前日の夜には、同地区で商品を運ぶ車が当局に没収される事件が発生し、怒り心頭の店舗オーナーらがデモ行進を開始した。

北京市内の抗議活動の様子。マンション火災の犠牲者を弔うためキャンドルなどが置かれている (Photo by Kevin Frayer/Getty Images)

武漢市はこれまで4度の都市封鎖を実施した。度々の封鎖が経営に大打撃を与え、店舗オーナーの不満が高まっていた。経営者の男性は、沿道の住民らが続々とデモ隊に参加し、あっという間に1万人を超えたと話した。

地元住民によると、武漢洪山区、江夏区、南湖区でも多くの住民が抗議活動に参加した。

他の都市に拡大

北京市の抗議活動は現地時間午前0時以降も続いた。白紙を手にする市民は「PCR検査は要らない、自由がほしい」と叫んだ。

成都市では人々が「終身制反対」のスローガンを叫び、共産党批判を展開した。

広州市では市民らが「野次馬は要らない、(デモに)参加しよう」「封鎖は要らない、自由がほしい」などを叫びながら行進した。

雲南省大理市の抗議活動では、ギターを弾きながらデモ行進する市民の姿も見られた。

関連記事
米国の超党派議員グループが、「中国共産党が主導する強制臓器摘出犯罪を根絶するために、米国政府が直接行動すべきだ」と呼びかけた。
通常、北京が日本を非難する場合、その文句は決まり文句である。 東京と米軍との緊密な関係や、第二次世界大戦における日本の振る舞いが主な不満である。 しかし、北京が東京で起きていることを懸念するには、もっと現実的で直接的な理由がある。 円の為替レートが約160円まで下落したことは、北京にとって大きな懸念要因である。
このほど、中国青海省の裁判所の開廷中に、上級裁判所の所長らがリアルタイムで裁判中の下級裁判所の裁判長に「遠隔指揮」をしていたことがわかった。
2024年5月12日、2日前に信号機の故障がもたらす交通事故で死亡した女児・優優ちゃんの母親と祖母は葬儀社前で「娘を返せ」」と書かれた横断幕を広げて現地政府が「真相を隠蔽した」と抗議をした。
このほど、雲南省の街中で、交通警察が走る車を止めるために、「当り屋まがい」なことをしたことがわかった。