現代中国キーワード(大紀元エポックタイムズ・ジャパン)

「ウルムチ火災」が中国人にもたらしたもの【現代中国キーワード】

【烏魯木斉】

18世紀半ば、清朝が隆盛を極めた乾隆帝のころ。天山山脈の北に広がるジュンガル部を平定し、その中心である城(都市)を迪化(てきか)と名付けた。「辺境の地を、中国文明によって教化する」という意味である。

1949年9月に人民解放軍が侵入し、共産党の人民政府をつくる。53年に、中華民国の行政上の名称であった迪化市を改め、烏魯木斉(ウルムチ)市とした。ウルムチはジュンガル部の古い言葉で「美しい牧場」を意味する。4つの漢字は音だけを並べた当て字であり、特に意味をなしてはいない。

その「烏魯木斉」の名が、特殊な語感を帯びて中国全土に広がっている。

もともと遠く離れた場所(たとえば上海)にいる漢人にとって、新疆のウルムチなど、自分とは全く関係ない「地の果て」の認識しかもっていなかった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている