「ウルムチ火災」が中国人にもたらしたもの【現代中国キーワード】
【烏魯木斉】
18世紀半ば、清朝が隆盛を極めた乾隆帝のころ。天山山脈の北に広がるジュンガル部を平定し、その中心である城(都市)を迪化(てきか)と名付けた。「辺境の地を、中国文明によって教化する」という意味である。
1949年9月に人民解放軍が侵入し、共産党の人民政府をつくる。53年に、中華民国の行政上の名称であった迪化市を改め、烏魯木斉(ウルムチ)市とした。ウルムチはジュンガル部の古い言葉で「美しい牧場」を意味する。4つの漢字は音だけを並べた当て字であり、特に意味をなしてはいない。
その「烏魯木斉」の名が、特殊な語感を帯びて中国全土に広がっている。
もともと遠く離れた場所(たとえば上海)にいる漢人にとって、新疆のウルムチなど、自分とは全く関係ない「地の果て」の認識しかもっていなかった。
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