ミステリー・サークルの謎(上)

ミステリー・サークルはどのように形成されたのでしょうか?ミステリー・サークルにはどのような能力があり、何を伝えたいのでしょうか?
フレディ・シルバ(Freddy Silva)氏は1990年から、ミステリー・サークルと他空間について研究し、ついに、地球外の知的生命体はミステリー・サークルを通じて人類にメッセージを伝えていると結論付けたのです。

本当に悪戯なのか

1998年、イギリスの新聞に「ミステリー・サークルが未知の力で作られたという説は虚言である」という記事が掲載され、二人組みの男が悪戯でやったと告白したといいます。しかし、ミステリー・サークルが発見された1990年以来、その数は年々増えており、とても2人だけで全てを作り上げるとは思えない数になりました。
また、1678年に出版された書物の中にも実はサークルを示唆する物が掲載されています。そのため、今まで発見されていなかっただけで、もっと昔からミステリー・サークルが存在していたのではないかと考えられるようになったのです。
今までに29の国で一万以上のミステリー・サークルが発見されており、その特徴は再現不可能だといわれています。例えば、草は土から1センチのところで曲げられており、植物の組織は変容し、根に近い部分の茎に微かなやけどの跡があります。また、土壌の成分は変化し、地下水は蒸発し、磁場も変っています。
マスコミがこれらの研究を報道しなくなったため、人為的に作られたのだという説はまだ根強く、いまだそう信じている方も少なくはありません。しかし、最近の研究によると、ミステリー・サークルは音と関わる一種の未知の力によって作られたという説が浮上しました。

未知の力

音が物を作るという説は全ての宗教や信仰、伝説などの中で伝えられています。『聖書』や『コーラン』には、「世界は神様の一言から始まった」と記されています。米国インディアンたちの言い伝えによると、古代の出家者は土に向かって声を出すことによって図形を作ることができたといいます。ヒンズー教も見えない宇宙の音の振動で幾何の構図を作ったといいます。

ミステリー・サークル形成の目撃者はいつも震動の音が聞こえたと証言しています。1989年、科学者たちはイギリスの麦畑で蝉と滝が交ったような音を録音しました。NASAの分析によると、これは動物の音ではなく、可聴周波数は5.0〜5.2kHzで、そのリズムに不思議なものが含まれているといいます。

過去数十年来、科学者たちは麦畑で260-320MHzの超音波を探測することに成功しました。さらに、近年の構図がだんだん複雑になるにつれて、音波も高くなっており、この異常ともいえる程の高い音波には治癒力があるという説が出回っています。
あるパーキンソン病患者は、「震えが止まった」と言い、またある患者は麦畑に行ったあと、網膜にある瘤が萎縮したといいます。医師たちはいまだこの現象を説明することができません。

(つづく) 

悠游