韓国軍は5日、12月26日に軍事境界線を越えて領空に入った北朝鮮のドローン(無人機)5機のうち1機が首都ソウルの大統領府を中心とする飛行禁止区域の北端に侵入したと発表した。板門店で2022年7月に代表撮影(2023年 ロイター)

先週の北朝鮮ドローン侵入、1機はソウルの飛行禁止区域に=韓国軍

[ソウル 5日 ロイター] – 韓国軍は5日、12月26日に軍事境界線を越えて領空に入った北朝鮮のドローン(無人機)5機のうち1機が首都ソウルの大統領府を中心とする飛行禁止区域の北端に侵入したと発表した。

侵入を受けて韓国軍は戦闘機と攻撃ヘリコプターを緊急発進させたが、数時間にわたり韓国上空を飛行したドローンを撃墜できなかった。

軍の合同参謀本部は当初、ソウル近くまで飛来したドローン1機が大統領府周辺の飛行禁止区域に侵入したとの見解を否定していたが、5日になって一転、同区域の北端に侵入していたことを認めた。

合同参謀本部の報道官は、今回の侵入を巡る軍の準備態勢を点検した結果、分析に変更があったと説明した。

軍によると、ドローンは大統領府がある龍山地区の上空は飛行しなかった。

関連記事
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
元北朝鮮駐英公使のテ・ヨンホ氏は、ロシアで戦う北朝鮮兵士に対し脱北を呼びかけた。テ氏は自由アジア放送のインタビューで「稀有な亡命の機会」と述べ、韓国への逃亡を勧めるとともに、兵士たちが金正恩のために命を犠牲にする必要はないと強調した。国を裏切る国の指導者、金正恩とはそういう人間ということだ。歴史には彼の汚名と犯罪しか残らないだろう。
70年前、旧ソ連は武器とパイロットを提供し、北朝鮮が朝鮮戦争に参加することを支援した。しかし今、北朝鮮は遠く離 […]
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。
韓国のLG化学が、ソウル中央地方裁判所に対し、特許侵害で中国の正極材メーカー容百新能源科技の韓国子会社である載世能源を提訴した。EV向け大型電池の特許技術をめぐる韓国企業による中国企業への訴訟は今回が初めて。