高齢者の多くは、肉をほとんど食べず、タンパク質を十分に摂取していないため、筋肉の減少や骨粗しょう症の原因となることがあります。 (Shutterstock)

高齢者の方、筋肉と骨の減少防止に、タンパク質を多く摂りませんか

慢性疾患の予防や肥満防止のために、中高年は意識的に肉食を減らし、中には魚をやめて軽食にする人もいます。 しかし、タンパク質を十分に摂らないと、加齢とともに栄養の吸収が悪くなることと相まって、栄養失調になり、体力の低下、筋肉量の減少、骨粗しょう症、さらにはサルコペニアや骨折を起こしやすくなるのだそうです。

台湾の天晟病院の栄養士である蔡宗銘氏によると、タンパク質は体の細胞の主成分で、体の機能を継続するためのエネルギーを与え、回復を助ける重要なアミノ酸を供給します。タンパク質を構成する長鎖アミノ酸は、筋肉組織の維持に不可欠なものです。 「台湾老年医学雑誌」のレビューでも、タンパク質の摂取量を増やすと骨密度が上がり、骨の健康が守られることが指摘されています。

それだけでなく、栄養失調が続くと体内の血液中のアルブミンなどのタンパク質が減少し、免疫機能が低下して風邪をひきやすくなったり、認知機能が低下したり、傷の治りが遅くなったりすることもあり、複合的に考えると寝たきりのリスクが高くなります。

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