杭州にある秦檜の鉄像、参考写真(Joriz De Guzman)

チャン・イーモウ監督最新映画で沸く民族感情 専門家「反日本車ブームと同質」

旧正月に合わせて公開された映画「満江紅」の余波で、中国では民族感情が沸き立っている。映画に登場する宰相・秦檜の鉄像が浙江省杭州市にあるが、この鉄像に罵声を浴びせ、靴で叩いたり鉄板をぶつけたりするなど言動が激化している。

映画は巨匠・張芸謀監督の最新作で南宋時代の陰謀を描く。タイトルの満江紅は、南宋時代の武将・岳飛が詠んだ宋詞「満江紅・怒髮衝冠」から。秦檜は岳飛を謀殺したとされ、売国奴の代名詞となっている。

浙江省杭州市にある岳飛を祭る廟には、岳飛の墓に向かって秦檜夫人ら4人が後ろ手で縛られ跪く鉄像がある。かねて像に唾を吐きかけるなどの観光客が絶えない。しかし最新映画の公開後、鉄像周辺には連日のように長蛇の列ができ、鉄像に向けられた乱暴な行動がエスカレートしているもよう。

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