2022年8月にフィリピン海で定期演習を行う海上自衛隊と米国海軍の艦船(オズワルド・フェリックス・ジュニア(OSWALD FELIX JR.)三等兵曹/米国海軍)
【上岡龍次コラム】

米中戦争を覚悟した外交

外交では表と裏の発言が有り真意は曖昧になる。これは国家間の対立を悪化させないためと友好関係に誘導するために使われる。極端に言えば戦争に向かっていることを隠すか戦争を回避して友好関係に向かうかのどちらか。これは3000年の戦争史で繰り返されていることであり、今では米中関係が典型的な姿を見せている。

アメリカ空軍航空機動軍団司令官のマイク・ミニハン大将はメモに“2025年までに米中が軍事衝突する可能性が高い”と警告していることが1月27日に報道された。1月30日になると、アメリカ・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は“米中衝突は回避できる”と発言した。

2月2日になると、アメリカ国防総省はアメリカ本土上空を通過中の「偵察気球」を追跡していると発表した。さらに通過中の「偵察気球」は中国の物だと断定。公開された画像は3年前に日本上空を通過した気球に酷似している。この当時の日本は気球を所有する国の公表を控えていた。それに対してアメリカは中国だと断定した。

▶ 続きを読む
関連記事
「日本の真の独立を目指す有識者会議」(ECAJTI)は8日、東京都渋谷区の東京体育館で第3回講演会を開いた。演 […]
70年続いた日中の経済的相互依存に変化の兆し。レアアース輸出制限、台湾情勢、防衛費増額など、日本が進める「戦略的自律」への動きを詳しく解説する
前任者のやり方をすぐに覆す? 『論語』の言葉から、権力を得たときに人が陥る罠と、真のリーダーに求められる「徳」の正体を紐解きます。真の変革を起こすための、時代を超えた教訓がここに
ウクライナ侵攻の前、ロシアは独自の論理を積み上げていた。筆者は、中共も現在台湾をめぐる主張を強めており、新法に潜む警告を直視すべきだと語る
孔子はなぜ各国の政治を探ったのか?単なる職探しや名利のためではない――弟子・子貢の言葉から紐解く孔子の真の志と、「民の徳を厚くする」教化の本質に迫る。儒教の神髄が学べる必読の一章