子供のいじめに親ができることー兆候と対応法(2)

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あなたの役割

子供にとって、は最高の模範となる存在です。自分自身の日頃からの他者との関わり方を例にして、他人への尊重や、思いやり、責任感などを子供に教えましょう。

例えば、家族や友人に対する接し方や、買い物時の振る舞いなどを、子供に真似させましょう。そうすることで、相手への敬意や配慮の表し方を子供に伝えることができます。

子供は自分の怒りや消極的な気持ちを、健康的かつ前向きな形で解消する方法を親から学ぶことができます。例えば、あなたが怒っている時、「今、すごく腹が立っているけど、落ち着いたら一緒に話そうか」というような言い方をしてみてください。

もし、子供や他者と口論になった場合、これをきっかけにトラブルをどのように上手く解決できるかを子供に教えてあげましょう。例えば、子供がルール違反をした時、または自分の邪魔をした時、自分の反応がどうなるか考えてみてください。何が起こったかについて話し合い、子供に問題を解決する方法を考えさせましょう。自分の気持ちを発散させるためには直接に行動するのではなく、話し合えばいいということを子供に伝えるべきです。

子供のいじめ行為は、家での親の躾の仕方と深く関わっています。周りの大人を恐れている子供は、支配感や権力感を得ようという気持ちが強く、他人をいじめる傾向も高くなるかもしれません。ほかにも親がほとんど制限をつけていない子供も他人をいじめる可能性が高くなります。子供に対する躾は厳しすぎず、甘すぎずがポイントです。

また、子供同士の付き合い方も重要です。兄弟姉妹の間にもいじめがかなり多発し、家庭内のいじめと学校内のいじめは緊密に関連することが分かっています。

良好かつ健全な家族関係は、子供の適応能力や他人への配慮に多大な影響を及ぼします。良好な家族関係は子供に自分が愛されていると感じさせ、安心感を与え、自尊心を構築することにつながります。親と仲良く健全な関係を築いている子供は、いじめ行為に関与する可能性も低くなるようです。子供との良い関係を築く方法に関する書籍をたくさんお読み頂ければ、子供との交流を続ける手助けになるでしょう。

(つづく)