フィリピン沿岸警備隊の船(右)を追跡するパトロール中の中国海警局の船(左)。2022年3月2日、南シナ海スカボロー礁(Handout/Philippine Coast Guard/AFP)

フィリピン、中国による海洋での嫌がらせに対する対応を強化

フィリピンは、西フィリピン海における中国船による漁船への執拗な嫌がらせに対して、外交的な解決策を模索する一方で、海洋能力を強化している。

西フィリピン海問題に関してフィリピン沿岸警備隊のスポークスマンを務めるジェイ・タリエラ(Jay Tarriela)准将はFORUMに対し、特にセカンド・トーマス礁とも呼ばれるアユンギン礁で、こうした事件が頻繁に起きていることが懸念されると語った。 さらに、2023年2月6日には、中国海警局が軍用レーザーを使用し、フィリピン沿岸警備隊の乗組員の目を一時的に見えなくさせたとされる事件が発生している。  中国はこれまで、オーストラリア、フィリピン、米国の軍事部隊に向けてこのレーザーを使用している。

タリエラ准将は、「フィリピンの船がアユンギン礁の12海里領海を通過するたびに、彼ら(中国海警局の船)は妨害し、嫌がらせをし、無線で挑発してくる」とし、 「こうしたことが常態化している。 このため、漁師たちは、中国に追い払われることを恐れて、そこを航行するのをためらい、漁場が狭くなっている」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
新たなグローバル秩序を目指すモスクワの押し進めにもかかわらず、米国の経済的、軍事的、外交的パワーは、台頭するライバル諸国のそれを依然として大きく上回っている
タイのココナッツ産業で中国系企業による「名義貸し」を用いた違法参入が横行。地元農家が価格暴落に苦しんでいる中、タイ商務省が中国系企業15社を徹底調査へ
ベトナム警察は、詐欺拠点を構築しようとしていた国際犯罪組織を摘発し、中国籍の男1人とベトナム人3人を逮捕した。カンボジアの詐欺拠点に関与していた人物も含まれていた。ホーチミン市でも中国人83人が摘発された
20人が死亡、100人超が負傷した2015年のバンコク中心部の観光名所「エラワン廟」爆破テロ事件。10年以上の審理を経て、タイ裁判所は中国籍のウイグル人の男2人に死刑判決を言い渡した
フィリピンのテオドロ国防省は中共の制裁に対し、「中国に資産はなく、行く予定もない」と述べた。さらに、中国の人々は友好的だとしながらも、そうした良さは「威圧的な政府体制」によって損なわれていると批判した