2月20日、バイデン米大統領は、ロシアの侵攻開始から1年となるのを前にウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、必要な限り支援を継続すると表明した。キーウで代表撮影(2023年 ロイター)

米大統領がキーウ電撃訪問、侵攻後初 支援継続へ結束強調

[キーウ 20日 ロイター] – バイデン米大統領は20日、ロシアの侵攻開始から1年となるのを前にウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、必要な限り支援を継続すると表明した。

空襲警報が鳴り響く中、ゼレンスキー大統領と共にキーウ中心部を歩いて結束を強調。

「プーチン(ロシア大統領)は約1年前に侵攻を開始した際、ウクライナは弱く、欧米諸国は分断されていると考えた。われわれより長く持ちこたえられると考えたが、彼は完全に誤った」と述べた。

また、侵攻後初となった今回の訪問の目的について「ウクライナの民主主義、主権、領土保全に対する揺るぎない確約を再確認する」ことだとした。

ゼレンスキー氏は「米大統領がウクライナを訪れるのは15年ぶりで、両国関係において史上最も重要な訪問だ」とし、「全ウクライナ国民への支援という極めて重要なシグナル」だと述べた。

ポーランドのテレビ局はその後、バイデン氏が同国で列車から降りる様子を伝えた。

こうした中、米国務省は4億6000万ドルの追加支援を発表した。4億5000万ドル相当の砲弾や対装甲システム、航空監視レーダーに加え、エネルギーインフラ向けに1000万ドルを提供する。

欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は、侵攻開始から1年を迎える前にロシアに対する追加制裁を承認するとの見通しを示した。

米ロ当局者によると、バイデン氏のウクライナ訪問については出発前にロシア側に通知が行われた。訪問中のキーウ攻撃リスクを回避するためとみられる。

プーチン大統領は21日に重要な演説をする予定で、侵攻2年目の目標などを示すとみられている。

外交筋によると、ロシアは中国外交担当トップの王毅氏とモスクワで協議を行う見通し。侵攻開始の数週間前にロシアとの「制限のない」友好関係を表明した中国は、ウクライナ紛争について公には中立の立場を維持している。

米政府は中国がロシアへの兵器供与を開始する可能性があると懸念を示しているが、中国外務省の汪文斌報道官は20日の定例会見で「中国に命令する資格は米国にない」と反発した。

外交筋によると、王氏はロシアとの協議で戦争の政治的解決に関する中国の案を話し合う方針。

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