「ワグネル」が奏でるロシア連邦崩壊の序曲
すでに1年以上続くウクライナ戦争では、10万を数えるロシアの若者が犠牲となった。いっぽう、プーチン大統領は数万人規模の花火大会でナショナリズムを煽り、人類を滅ぼしかねない核の脅威を鼓吹することで、侵略戦争を正当化しようとしている。戦争の残酷さは、ロシアの熱狂的なナショナリズムに覆い隠され、埋もれている。
2022年2月24日の夜明け前、戦争は突如として起こった。キーウ側は当初、防戦に徹していたが、勝利への道筋はすでに見えていた。ウクライナ軍情報部のヴァディム・スキビツキー副部長はメディアの取材に対し、侵攻開始当初からウクライナは自国を防衛する手筈を整え、自信を持って敵軍を迎撃することができたと語った。対照的に、大きな過ちを犯したのはロシア連邦軍であり、ウクライナ軍の戦力を過小評価していたとスキビツキー氏は指摘した。
ロシア軍がウクライナ領に侵攻した当日、ロシアの寡占資本家(オリガルヒ)たちはクレムリンに集められた。プーチン氏は彼らに対し、ウクライナ侵攻を支持する以外に選択肢はないと告げた。いっぽう、西側諸国による前例のない制裁は彼らの富を破壊し、ロシア経済も多大な損失を被った。軍需産業や金融企業など、100以上の事業体や個人が制裁対象となった。一方、ウクライナはロシア以上の犠牲を払っていた。8,000人以上の民間人が殺害されたばかりか、国中のインフラが破壊され、都市は荒廃した。
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