3月6日 台湾の邱国正国防部長(国防相・写真)は6日、台湾海峡の軍事的緊張が高まる中、中国軍による台湾海岸線に近い接続水域への「突然の進入」に警戒する必要があると警告した。2022年3月、台北で撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

台湾、中国軍の接続水域進入警戒 海外要人訪問が「口実」に

[台北 6日 ロイター] – 台湾の邱国正国防部長(国防相)は6日、台湾海峡の軍事的緊張が高まる中、中国軍による台湾海岸線に近い接続水域への「突然の進入」に警戒する必要があると警告した。

中国は昨年、ペロシ米下院議長(当時)の訪台に反発し台湾周辺で大規模な演習を実施。その後も軍事活動を活発化させ、中国空軍機が台湾の防空識別圏に毎日のように進入している。ただ、台湾の海岸線から24カイリ(約44キロ)と定めた接続水域に入ったとの報告はない。

邱氏は立法院(国会)での答弁で、中国人民解放軍が特定の口実を基に台湾の領空・領海に近い地域に進入しようとしていると指摘、外国の政府高官の台湾訪問や外国との頻繁な軍事交流を挙げた。

人民解放軍は台湾の接続水域に「突然」入り、台湾が海岸線から12カイリと定義している領海に近づくかもしれないと述べた。その上で、将来的には武力を行使する可能性もあるとの見方を示した。

米国は防衛備品の一部を台湾に装備する計画かとの質問に対し、協議していると答えたが具体論には踏み込まなかった。

中国が台湾海峡での軍事行動に関する暗黙の了解を崩したたため、台湾はドローンや気球を含む中国の飛行体が領空に進入した場合「最初の一発を撃つ」準備を整えてきたと説明した。

中国外務省の毛寧報道官は定例会見で、「主権と領土の一体性の防衛に断固たる措置を講じていく」と述べた。

関連記事
このほど、中国陝西省にある村の畑に設置された「散水機」が偽物であったことがわかった。
2024年5月6日、黒竜江省ハルビン市に住む16歳の少女が自宅で入浴中、浴室のガラス製の扉が突然破裂する事故が起きた。
2024年5月2日夜、中国吉林省にある司法警察官を養成する専門学校で集団暴行事件が起きた。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。
バイデン米国大統領は2024年5月14日、中共(中国共産党)の不公平な貿易実態に対抗するため、複数の中国製品に […]