統一地方選と衆参補選、先送りできない課題に取り組む=岸田首相
[東京 28日 ロイター] – 岸田文雄首相は28日夕、与党内で浮上する早期衆院解散論に関し「統一地方選と衆参補欠選挙、それと合わせて先送りできない課題に取り組む。今はそれしか考えていない」と述べた。2023年度予算の成立を受け、官邸で記者団の質疑に応じた。
国内報道各社が3月に実施した世論調査では、低迷気味だった内閣支持率が好転する結果となった。岸田首相は「支持率に一喜一憂することなく、新時代リアリズム外交や、子ども子育て政策をはじめとする先送りできない課題に一意専心取り組んでいくことが大事だ」と所感を述べた。
首相は、先週のウクライナ訪問により改めて平和への思いを強くしたとし、予算審議が終わっても気を緩めることなく、丁寧に国会審議に臨みながら主要7カ国首脳会議(G7サミット)への準備を加速させていくと語った。
4月の統一地方選や衆参5補欠選挙で好ましい成績を収めるとともに、5月のG7広島サミットを成功させれば、首相が衆院解散・総選挙に踏み切りやすくなったとの観測も出やすい。
自民党の茂木敏充幹事長は同日午後、衆院の早期解散について「解散は首相の専権事項だ。いつそういう判断があってもいいように準備を進めるのが幹事長の役割だ」と述べた。
(杉山健太郎、竹本能文)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]