アフリカの西中央部に位置するガボンは小国ながらも、豊富な鉱物を有しているため、人々は隣国よりも豊かな生活を送っています。
1968年、フランスはオクロ地区で豊富なウランを発見し、掘削、採掘を開始しました。しかし、不思議なことに、地球上のほとんどの場所、たとえ月や隕石の中であっても、天然のウラン235同位体の含有率は常に0.720%であるのに対し、ここのものは0.717%しか含まれていなかったのです。
科学者たちが現地調査を行ったところ、ウラン235同位体の含有量は全地域平均で0.62%、最低値は0.296%しかないことがわかりました。 科学者たちの研究により、これらのウラン鉱石に軽元素が多く含まれているのは、核分裂にほかならないといいます。
つまり、核反応の原料として使われていたのです。周知の通り、マリ・キュリー夫人がウランを発見したのはわずか100年前のことであり、世界初の原子力発電所が誕生したのは1956年の英国です。 オクロのウラン鉱山は地下深くにあり、現代の原子力産業の廃棄場とは思えないほど古いです。
1975年6月、ガボンの首都リーブルビルで、国際原子力機関(IAEA)主催の特別学術シンポジウムが開催され、物理学者たちが集まって「オクロ現象」の研究成果を発表しました。最終的に、約20億年前に、オクロ鉱山地区で16基の原子炉が約50万年間にわたって断続的に稼働しており、平均出力は約100万ワットに達し、数十台分のトースターを稼働させることができたと結論付けました。
もし、これらの原子炉が自然にできたものなら、なぜ核分裂の連鎖反応開始後に爆発しなかったのでしょうか。一体この原子炉は、どのように何十万年もの間、自己制御し、安定した活動を維持してきたのでしょうか。また、放射性の核廃棄物はどのようにして安全に処理されたのでしょうか。
40年以上もの間、科学者たちはこれらの疑問に答えるため研究を続けてきました。しかし、謎が解明されるにつれ、だんだん「オクロ原子炉は自然にできたものではないのかもしれない」と考えるようになってきました。
異常なウラン含有量
核分裂の連鎖反応を起こすためには、ウラン235が臨界量に達するほど豊富でなければなりません。 現在では、どんなに大きくて高濃度のウラン鉱脈でも、ウラン235の濃度が1%にも満たないため、原子炉にはなりません。
オクロウラン鉱脈が形成された20億年前には、ウラン235の割合は4%近くあったと推定されており、これは現在、ほとんどの原子力発電所で使用されている人工的に精製された濃縮ウラン燃料の濃度とほぼ同じです。 つまり、オクロウランも人工的に精製されたものなのです。
(つづく)
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