経口中絶薬、割れる米国世論 当面使用可能と最高裁
厚生労働省の薬事分科会は21日、人工妊娠中絶のための飲み薬「メフィーゴパック」の製造販売を許可した。いっぽう、妊娠中絶薬の利用が広がる米国では規制を唱える声も多く、法廷闘争は最高裁まで及んでいる。
米連邦最高裁は21日、経口中絶薬「ミフェプリストン」の使用制限を命じたテキサス州連邦地裁の判決を覆した。政府と製薬会社の訴えを認め、訴訟が継続する間は利用可能だと判じた。保守派のクラレンス・トーマス判事とサミュエル・アリト判事は反対意見を述べた。
ミフェプリストンは米食品医薬品局 (FDA)によって2000年に承認された中絶薬で、「ミソプロストール」と併用し、妊娠10週(日本では9週)までの妊婦を対象とする。
関連記事
未成年を脅迫し深刻な搾取を行う「764」ネットワークがアメリカで急拡大している。FBIと司法省は解体に向けて捜査を強化。被害実態や背景、家庭で求められる防衛策をまとめた
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
ファイザー社の開発中のmRNAインフルエンザワクチンに、FDA長官は「効かない製品は承認しない」と明言。論文から不利なデータが除外されていたとして、学術的な誠実性の欠如も批判されている
デル・テクノロジーズのマイケル&スーザン・デル夫妻が、トランプ政権の「インベスト・アメリカ」構想に62.5億ドルを寄付。2500万人の子供に初期預金250ドルを提供