米韓同盟、「新たな段階に飛躍する」必要=韓国大統領
[ワシントン 25日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領は25日、複雑な危機を共に乗り越えるために、米韓同盟は「新たな段階に飛躍する」必要があると述べた。
ワシントンでのバイデン米大統領との首脳会談を明日に控える中、米商工会議所主催のイベントで、二国間の安全保障同盟は「サプライチェーンと未来志向の革新的技術に関する同盟に進化」すべきと語った。
尹氏は、両国の経済は新たな課題に直面するほか、経済減速により投資環境が不安定になっているとし、「技術覇権をめぐる競争、エネルギー問題、気候変動を巡る危機など、企業活動に対する不確実性が増している」と指摘。韓国の半導体産業は1965年の米韓企業による合弁会社からスタートしたが、韓国はメモリ半導体の生産で世界シェア60%を占めるグローバルリーダーに成長したとし、「こうした協力は半導体にとどまらず、人口知能(AI)、量子力学、小型原子炉(SMR)など、将来の新しい技術にも及ぶ」と語った。
その上で、米韓は「フレンド・ショアリング」関係を構築する理想的なパートナーになるとの考えを示した。フレンド・ショアリングは、同盟国や友好国の間だけでサプライチェーン(供給網)を構築し、西側の調達環境が地政学的な脅威やその他の混乱によって悪化しないようする米国の構想。尹氏は中国などの特定の国について言及しなかった。
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