「4.25」平和陳情を記念する米ニューヨークでの集会でスピーチする「人道中国」の周鋒鎖主席。2023年4月23日撮影(戴兵/大紀元)

天安門事件の元リーダー「法輪功は中国の未来の希望」 24年目の4.25に寄せたスピーチ

今年4月25日、1999年の同日に約1万人の法輪功学習者が、北京の陳情局へ合法かつ平和的に陳情してから24年目を迎えた。

民主化リーダーが称賛「法輪功に感謝したい」

当時、江沢民が独断で命じた法輪功弾圧政策のもと、中共の官製メディアはこの平和陳情を「法輪功による中国政府への威圧的抗議活動」であるように捏造し、警察が人々を中南海の壁沿いに立つよう誘導した上で、「中南海包囲事件」として大々的に内外へ宣伝した。

当時の日本メディアも、その真偽を未確認のまま中共メディアをコピーして、事実とは言い難い報道をした。

1989年に起きた「六四天安門事件」における民主化運動の元リーダーの一人である周鋒鎖氏は4月23日、法輪功の「4.25」平和陳情を記念する米ニューヨークでの集会で登壇し「法輪功は中国の未来の希望だ」と述べた。

周鋒鎖氏は現在、米国を拠点とする非営利団体「人道中国」の共同創設者である。周氏のスピーチの要点は、以下の通り。

「24年もの間、法輪功は中国共産党による各種の迫害の下で、平和的な抵抗を続けてきた。ますます大きく、逞しくなった法輪功は、中国の民主抗争における最も重要かつ成功した物語であり、我われ全ての民主化運動組織が学ぶべき方向だ」

「(中国の)刑務所における法輪功学習者に対する迫害は最も深刻だ。しかし、彼らはそこで強靭な意志を示していることを(私も)よく耳にしている」

「法輪功学習者が作った各種のVPNソフトのおかげで、初めてグレートファイアーウォール(中国におけるネット検閲システム)を突破して、天安門事件のことを知り、中国共産党が禁じている書籍を見ることができた、と多くの若者が私に語っている」

「法輪功学習者には本当に感謝したい。彼らが示す善良と誠意、この力こそが中国の未来の希望だ。そして、それは中国共産党が最も恐れていることでもある」

この集会には、法輪功学習者など1000人以上が参加した。

99年「4.25」その日に何があったのか

1999年4月25日、約1万人の法輪功学習者が中国の首都・北京にある陳情局の付近に集まり、静かで平和的な活動を行なった。彼らにシュプレヒコールはなく、看板も掲げない。その整然とした様子は、当時の中国においてまさに異例というべき光景だった。

 

法輪功の功法を煉る静かな環境を壊さないでほしい。不当に拘束された学習者を釈放して欲しい。そして法輪功関係書籍の出版を認めてほしい。この三点が、彼らの要求の全てだった。中国政府に対して抗議する意図は、全くなかったのだ。

同日夜、朱鎔基首相(当時)は学習者の代表を招き入れて接見し、その話を聞いた。朱首相はすぐに天津で拘束されている学習者の釈放を命じるとともに、気功の練習に政府は干渉しないと述べた。

朱首相の誠意ある回答を聞いた1万人の学習者は、その場にゴミひとつ残さず、静かに解散した。中国史上、最も理想的な話し合いは、こうして大団円を迎えることができた。

しかし、朱首相が述べたその約束が守られることはなかった。病的なほど異常な嫉妬心を燃やす江沢民が、一度整ったテーブルをひっくり返し、全てをぶち壊したからだ。

平和的な陳情から約3か月後の99年7月22日。江沢民の命により、中国共産党は全国的かつ凄惨な法輪功弾圧を開始した。

法的根拠を無視した拘束と監禁、残酷な拷問が各地で常態化し、数多くの学習者が命を落とした。不当拘束された人々は「臓器狩り」の臓器の供給源にもなった。こうした法輪功迫害は、2023年の現在も続いている。

1999年4月25日に行われた平和的な「4.25陳情」活動は、中国で生まれた新たな非暴力運動として国際社会から注目を浴びた。それを記念して、世界各地の法輪功学習者は毎年この時期に迫害停止を訴える活動を行なっている。

関連記事
米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦を巡り、両国の諜報網に注目が集まっている。イランのアフマディネジャド元大統領は以前、イラン国内の防諜要員21人がイスラエル側の二重スパイだったと証言。核文書流出や作戦成功の背景として、モサドの精密な諜報活動が指摘されている。
インドネシアのプラボウォ大統領が3月29日から31日まで、大統領として初めて公式実務訪問賓客として日本を訪れる 。天皇陛下との御会見や高市総理との首脳会談が予定されており、両国の連携強化が期待される
3月末、フランスのマクロン大統領夫妻が公式実務訪問賓客として来日。両陛下との御会見や高市首相との首脳会談が予定され、両国関係の深化が期待される
台湾国防部は12日、11日午前6時から12日午前6時までの24時間に、中国軍機5機と軍艦6隻が台湾海峡周辺で活動したと発表した。このうち軍用機3機は台湾海峡の中間線を越え、台湾北部および南西空域に進入した。これにより、それまで13日間続いていた中国軍機による台湾周辺活動の空白期間は終了した。
地政学的観点から見ると米イランの現在の状況は微妙な均衡を保っている。双方は、できるだけ直接衝突を避けようとしており、その背景には世界のエネルギー市場の安定という重要な要因がある