( ニングル / PIXTA)

遺族の気持ち踏みにじる NHKニュースウォッチ9のコロナ感染症紹介に批判集まる

新型コロナ感染症が日本で流行し始めてから3年の月日が経過した。新型コロナ感染症の位置づけも、5月8日より2類から5類へ移行し、季節性インフルエンザと同等の扱いが適用されることとなった。

厚労省が推奨するワクチン接種は現在も進められているが、状況は昨年あるいは一昨年とは全く異なり、落ち着きを見せている。そうしたなか、最近NHKが放送したある映像が、ネットで物議を醸している。

問題の映像は15日、午後9時からNHKの総合テレビで放映されているニュース番組「ニュースウォッチ9」の終了間際の1分あまりのもので、新型コロナの収束を示す内容の映像だ。

この映像について、放送終了直後から「コロナワクチン接種後に亡くなった遺族のコメントを、あたかもコロナ感染で亡くなったかのような報道をしている」「偏向報道だ」「ひどすぎる」など厳しく批判するコメントが多くあがった。

映像は「新型コロナが5類に移行して1週間が立ちましたね」というキャスターのセリフの後に、「戻りつつある日常、それぞれの思い」というテロップとともに始まる。

映像の中で、コロナワクチン接種後に夫や両親を亡くした3人の遺族が、それぞれ「いったいコロナってなんだったんだろう」「5類になったとたんにコロナが消えるわけではない」「遺族の人たちの声を届けていただきたい」と発言している。

これでは、コロナワクチン接種後に親族が死亡したのではなく、「コロナ感染によって死亡した」と視聴者が誤解してもおかしくはない。しかし、この動画では、ワクチンについての発言は一切流されていなかった。

ツイッター上では、その取材の中でそれらの遺族たちが、それぞれの亡くなった家族がどのように亡くなったのか切々と証言しているシーンが流されていた。

その後、ニュースウオッチ9(サタデーウオッチ9)はツイッターに「5月15日放送の『新型コロナ5類移行一週間・戻りつつある日常』と題した動画をツイッターでも配信しましたが、コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝え、ワクチンが原因で亡くなったというご遺族の訴えを伝えていませんでした。適切ではありませんでした。深くおわびいたします」とのコメントをあげた。

その後、ツイッター上には、こうしたNHKの対応に関して、視聴者からの怒りの投稿が次から次へとあがることになる。

NHKのこのコメントに対し、前衆議院議員で弁護士の青山まさゆき氏は自身のツイッターに、「ツイートの謝罪ではなく、本来の申し出通り、ワクチン接種後死亡者御遺族の声としてNW9で放送し、その中で謝罪するのが当たり前。許される方法はそれしかない」と投稿している。

また青山氏は、この映像を流したNHKに対し「ワクチン接種後死亡者御遺族を出演させながら、コロナワクチン死亡である事は一言も触れない。放送法云々より前に、人倫にもとる最悪の報道。今後再報道するなどまともに取り上げることをしないのであれば、御遺族とも協議の上、訴訟も辞さない覚悟で抗議したい」として、ワクチン接種後に家族を失った遺族の心情を蔑ろにしていることに怒りを表している。

同様に、大阪府泉大津市長の南出賢一氏は、次のようにコメントしている。

「ここに出てくる人たちはワクチン接種被害で亡くなったご遺族家族。やっとNHKが取材してくれたと期待していたら、放送ではコロナで亡くなったとしか捉えられない内容に。ご遺族の気持ちを踏みにじってる。NHKひどすぎるよ。人の心はどこへ。国会議員皆さんはこの事実をどう思うのか?教えてほしい」 

NHKのこの動画に関して、現職の国会議員からは、放送法違反を示唆する声もあがった。

衆議院議員の原口一博氏(立憲民主党)は、「放送法を所管する総務省とNHKに説明を求めます。ワクチンによる被害で大切な親族を亡くしたと考えておられる方々のお声を、まるでコロナで肉親を亡くしたかのように編集して放送したのは、事実を捻じ曲げた、明らかな放送法違反だと推察します。ねつ造を放送する放送局に公共放送の資格は、ありません」と投稿している。

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