米国家情報長官室は23日、新型コロナウイルスが中国・武漢にあるウイルス研究所から流出した可能性を排除しないものの、直接的な証拠は発見できていないとする報告書を公表した。写真は2021年2月、武漢で撮影(2023年 ロイター/Thomas Peter)

コロナの起源、武漢研究所か特定できず 米情報機関が報告書

[23日 ロイター] – 米国家情報長官室は23日、新型コロナウイルスが中国・武漢にあるウイルス研究所から流出した可能性を排除しないものの、直接的な証拠は発見できていないとする報告書を公表した。

4ページの報告書は、「米国の各情報機関がいまだ正確な起源を特定できていない」と指摘。「自然界で感染が始まったという仮説、研究所から流出したという仮説、いずれも重要な前提に依っている、あるいは矛盾する報告があって課題に直面している」としている。

武漢の研究所ではコロナウイルスに関する「広範な研究」がなされていたが、感染が世界的に広がる前の研究で新型コロナウイルスあるいはその近縁種が含まれていたことを示す証拠はなく、パンデミック前に研究所職員が関与した特定の研究がパンデミックを引き起こしたという直接的な証拠もないとした。

バイデン米大統領は3月、パンデミックの起源に関する情報の機密指定を解除する法案に署名した。今回の報告書は23日に機密解除された。  

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