声明によれば、4人は海外に逃亡した民主派を支援するために「企業やソーシャルメディア、モバイルアプリを利用して資金を受け取った疑い」がある。警察はこうした行為が「国の安全を脅かす」とした。 Isaac Lawrence/AFP via Getty Images)

香港警察、民主派4人逮捕 国安法違反の疑い

香港警察は5日、海外に逃れた民主活動家などを支援したとして、男4人を逮捕したと発表した。3日には海外亡命中の元議員ら8人を指名手配するなど、当局は民主派への締め付けを強化している。

警察は容疑者の名前を明かしていないが、サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、逮捕されたのは、民主派団体「香港衆志(デモシスト)」の林朗彦元主席とそのメンバー3人。

声明によれば、4人は海外に逃亡した民主派を支援するために「企業やソーシャルメディア、モバイルアプリを利用して資金を受け取った疑い」がある。警察はこうした行為が「国の安全を脅かす」とした。

声明では、今回の逮捕と、3日に発表された海外亡命中の民主活動家ら8人の指名手配との関連は記されていない。

しかし、地元メディアは匿名の情報筋の話として、逮捕された4人は、指名手配されている民主活動家に資金援助を提供するオンライン・プラットフォーム「Punish Mee」とつながりがあったと伝えている。

デモシストは、香港の民主自決を推進することを目的に2016年に結成された政治団体で、同年の香港立法会選挙で議席を獲得した。結成メンバーには2014年の香港民主化運動「雨傘運動」を導いた黄之鋒氏や周庭氏らがいたが、香港国家安全維持法の施行で取り締まり対象になる可能性があるとして2020年に解散した。

香港警察は昨年11月にも、2019年の大規模デモ参加者を支援する人道支援基金に関わったとして、カトリック教会枢機卿の陳日君氏ら6人に有罪判決を言い渡している。

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