インド準備銀行(中央銀行)は国内の銀行に対し、同国とアラブ首長国連邦(UAE)間の貿易をルピーもしくはディルハム建てで決済することを顧客に要請するよう指示している。5人の関係者がロイターに語った。写真はインド準備銀行のロゴ。ムンバイで4月撮影。(2023年 ロイター/Francis Mascarenhas/File Photo)

EXCLUSIVE-インド中銀、UAEとの貿易でドル建て決済削減を銀行に指示=関係者

[ムンバイ/ニューデリー 21日 ロイター] – インド準備銀行(中央銀行)は国内の銀行に対し、同国とアラブ首長国連邦(UAE)間の貿易をルピーもしくはディルハム建てで決済することを顧客に要請するよう指示している。5人の関係者がロイターに語った。

貿易収支がインド側の赤字となっている国との貿易決済を現地通貨建てに移行する幅広い取り組みの一環で、ドル建て決済の削減が狙い。

政府統計によると、インドの2022/23年度の対UAE貿易収支は216億2000万ドルの赤字で、貿易赤字全体の8.2%を占めた。両国は7月、ドルではなくルピー建ての貿易決済を推進することで合意した。

政府筋によると、貿易赤字に伴うドル資金流出を減らすのが目的だという。

4人の関係者によると、中銀の当局者が今月開かれたセミナーでこうしたメッセージを外国為替ディーラーに口頭で伝えた。

政府筋によると、中銀は対UAE貿易の決済をドル建てから移行させる数量目標の設定を検討する可能性がある。

関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]