岸田文雄首相(Photo by STR/JIJI Press/AFP via Getty Images)

日本の防衛費増額、対中強硬派の韓国大統領…中共の新拡張主義に立ち向かうインド太平洋諸国

インド太平洋地域の国々では、中国を安全保障上の脅威と見なす兆候がより鮮明になってきている。具体的には、日本が防衛費の大幅な増額を計画していること、中国の威圧に批判的な韓国大統領が選出されたこと、インド太平洋地域のパートナー4者が北大西洋条約機構(NATO)の年次首脳会議に初めて参加したことなどがその例だ。

こうした動きの背景には、中国共産党の習近平総書記が「安全保障を最優先する」と宣言していることが挙げられる。習主席は2014年に中国独自の安全保障の概念を導入し、2022年10月、党首として3期目5年を確保した中国共産党第20回全国代表大会でその規定を改めて示した。この包括的な国家安全保障政策は、文化的安全保障、食糧安全保障、エネルギー安全保障、軍事安全保障など、16の統治分野に及んでいる。 

ベルリンを拠点とするメルカトル中国研究所の主席アナリスト、ヘレナ・レガルダ氏はFORUMに、「あらゆるものが徐々に安全保障と結びつけられていく状況が、中国の現だ」と語り、「どのような政策分野でも、政権や政治体制に挑戦をもたらすものであれば、中国側は国家安全保障の問題とみなす可能性がある」と述べた。 

▶ 続きを読む
関連記事
イランは25日、イスラエルに対してミサイル攻撃を行った。幸い、これまでのところ死傷者は報告されていない。イスラエルの救助隊は通報を受け、現場で支援活動を行った。
高市首相は25日、国際エネルギー機関のビロル事務局長と会談し、各国、とりわけアジア諸国のエネルギー安全保障を確保するため、石油備蓄の追加放出に向けた協調を求めた
米国とイスラエルによるイランへの共同軍事作戦は26日目に入る中。イランは米国が提示した停戦案を拒否し、独自の5項目からなる逆提案を示した。停戦交渉の行方は不透明さを増している。
新唐人は、現下の国際情勢について、元米副大統領の副補佐官スティーブ・イエーツ氏に話を伺った。イランと中共の関係は、制裁回避支援や石油取引など実利重視で形成されている。中共は国際的影響力拡大を狙う一方、イランは経済・軍事面で利益を得るが、米・イスラエルの軍事的優位性に直面し期待とのギャップも大きいという。
トランプ大統領は3月20日、米海軍に対し、イランでの戦闘においてロシア製や中国製の装備は「全く役に立たなかった」と述べた。専門家は、中共の兵器の信頼性に大きな打撃となる可能性があると指摘している