日本の防衛費増額、対中強硬派の韓国大統領…中共の新拡張主義に立ち向かうインド太平洋諸国
インド太平洋地域の国々では、中国を安全保障上の脅威と見なす兆候がより鮮明になってきている。具体的には、日本が防衛費の大幅な増額を計画していること、中国の威圧に批判的な韓国大統領が選出されたこと、インド太平洋地域のパートナー4者が北大西洋条約機構(NATO)の年次首脳会議に初めて参加したことなどがその例だ。
こうした動きの背景には、中国共産党の習近平総書記が「安全保障を最優先する」と宣言していることが挙げられる。習主席は2014年に中国独自の安全保障の概念を導入し、2022年10月、党首として3期目5年を確保した中国共産党第20回全国代表大会でその規定を改めて示した。この包括的な国家安全保障政策は、文化的安全保障、食糧安全保障、エネルギー安全保障、軍事安全保障など、16の統治分野に及んでいる。
ベルリンを拠点とするメルカトル中国研究所の主席アナリスト、ヘレナ・レガルダ氏はFORUMに、「あらゆるものが徐々に安全保障と結びつけられていく状況が、中国の現だ」と語り、「どのような政策分野でも、政権や政治体制に挑戦をもたらすものであれば、中国側は国家安全保障の問題とみなす可能性がある」と述べた。
関連記事
米国とイスラエルが2月28日、イラン国内の軍事・政府施設を標的とした大規模攻撃を実施したことを受け、イラン国営メディアは同日、最高指導者のアリ・ハメネイ師が死亡したと報じた
トルコ政府は、イスラエルと米国によるイラン攻撃への関与を否定。自国が当事者でない紛争において、インジルリク空軍基地を含む領土や領空の作戦利用を一切認めない方針を強調し、SNS上の噂を公式に打ち消した
ロシア外務省が、米イスラエルによるイラン攻撃を「主権国家への計画的な武力侵略」として強く非難。国際法違反を指摘し、中東の安定を損なう無責任な行動であるとして、国際社会に客観的な評価を下すよう求めた
英国のスターマー首相は、米イスラエルによるイラン攻撃を受け、声明を発し、イラン政権を「断じて許しがたい」と批判した。核開発阻止を訴えるとともに、政権の退陣と国民による自決を強く求める声明だ
トランプ政権の対イラン戦略を分析。元高官エイミー・ミッチェルとアレックス・グレイが、政権交代の是非や核拡散阻止、革命防衛隊の影響力、そしてイランの戦略的誤算について、対照的な専門的見解を戦わせる