ダウデン英副首相は9月11日、ゲノム解析分野を国家の重要インフラに指定することを検討していると明らかにした。7月12日撮影の英議会による提供写真。UK Parliament/Jessica Taylor(2023年 ロイター)

英、ゲノム解析分野を重要インフラに指定も 中国巡る懸念で

[ロンドン 11日 ロイター] ダウデン英副首相は11日、ゲノム解析分野を国家の重要インフラに指定することを検討していると明らかにした。同分野を巡っては議員の間で中国の動きに対する懸念が広がっている。

議員からの質問に対し、指定は合理的で検討中だと答えた。

「現在は指定されていないが、内閣府での私の役割として重要な国家インフラの登録を見直しており、検討事項になっている」と述べた。

ロイターの2021年の調査によると、中国の遺伝子解析最大手BGIグループ(華大集団)が中国軍と協力して出生前検査を開発し、診断データを世界中から収集していることが分かった。

英議員らは今年に入り、ロイターの調査を引き合いにデータ規制当局にBGIを調査するよう求める書簡を送った。BGIと英大学の関係の調査を求める動きも出ている。

国家の重要インフラに指定された分野は契約や研究の取り扱いについて、より厳しい監視が行われる。

関連記事
中共が台湾周辺で新たな軍事演習を開始。台湾国防部はこれを非理性的挑発と強く非難し、防衛体制を整えると述べた。演習は台湾の東西海岸近くなど9地域で行われ、台湾は警戒を維持している。脅しにしても、世界中に迷惑をかけていることを無視するという中共の身勝手さだが、正当性は微塵もないにしても、国内に経済危機による反乱に兆しを抑えるために、外の敵を刺激して民意を逸らそうという狙いもあるだろう。戦争とは、そういう身勝手さが引き起こすものだ。ゆめゆめ甘く見てはいけない。
ホワイトハウスは、台湾に対して最大5億6700万ドル(約798億4790万円)の軍事援助を提供することを発表し […]
中国外交部は7月17日(水)、米国が台湾に武器を販売し続けていることを理由に、米国との軍備管理および核不拡散交渉を一時停止すると発表した。これに対し、米国国務省は中共の行動をロシアの模倣であり、戦略的安定を損なうものと非難した。
7月8日から19日にかけて、中共とベラルーシはNATO加盟国ポーランドと国境を接する地域で、11日間の「反テロ」演習を実施した。この動きは広く中共によるNATOへの挑発と見なされている。台湾の学者は、これは中共がアメリカ主導のインド太平洋戦略に対抗するため、ロシアとベラルーシと連携して「グループ化」方式でNATOに対抗する試みであると指摘している。
中共とロシアは南シナ海での合同軍事活動を強化しており、これによりアメリカ、日本、フィリピンなどの国々の懸念を引き起こし、西側諸国が専制政権の結束を警戒する可能性が高まっている。中共の官営メディアによると、中露は南シナ海で初めて実弾海軍演習を開始した。これは両国の軍隊がこの争議の多い海域で合同演習を行う初めてのことであり、近年中露の軍事協力が強化されていることを反映している。