[ロンドン 11日 ロイター] ダウデン英副首相は11日、ゲノム解析分野を国家の重要インフラに指定することを検討していると明らかにした。同分野を巡っては議員の間で中国の動きに対する懸念が広がっている。
議員からの質問に対し、指定は合理的で検討中だと答えた。
「現在は指定されていないが、内閣府での私の役割として重要な国家インフラの登録を見直しており、検討事項になっている」と述べた。
ロイターの2021年の調査によると、中国の遺伝子解析最大手BGIグループ(華大集団)が中国軍と協力して出生前検査を開発し、診断データを世界中から収集していることが分かった。
英議員らは今年に入り、ロイターの調査を引き合いにデータ規制当局にBGIを調査するよう求める書簡を送った。BGIと英大学の関係の調査を求める動きも出ている。
国家の重要インフラに指定された分野は契約や研究の取り扱いについて、より厳しい監視が行われる。
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