米・イスラエル攻撃でイラン最高指導者ハメネイ師死亡 政権中枢幹部も相次ぎ死亡とイラン国営メディア確認

2026/03/01 更新: 2026/03/01

米国とイスラエルが2月28日、イラン国内の軍事・政府施設を標的とした大規模攻撃を実施したことを受け、イラン国営メディアは同日、最高指導者のアリ・ハメネイ師が死亡したと報じた。米国とイスラエルの首脳が声明を出したのち、数時間遅れての発表となった。

国営メディアによるとハメネイ師のほか、最高指導者顧問であり国家安全保障最高会議の書記を務めるアリ・シャムハニ氏、さらに精鋭軍事組織イスラム革命防衛隊(IRGC)のモハンマド・パクプール司令官などの死亡が確認されている。パクプール司令官は、2025年6月の「12日間戦争」で前任の司令官が殺害された後に就任していた。

イスラエル国防軍(IDF)も今回の攻撃によりイラン指導部の複数の要人が死亡したと確認し「彼らがいない方が世界はより良い場所になる」との声明を発表した。

米国のドナルド・トランプ大統領は、ハメネイ師の死について「イラン国民が自国を取り戻すための最大のチャンスだ」と述べ、中東の平和実現に向けて必要であれば数日間にわたり「正確で激しい爆撃」を継続する考えを示した。トランプ大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、いずれも同日朝にハメネイ師の死亡に関する声明を発表している。

一方、イラン国内や海外のイラン人社会では、ハメネイ師死亡のニュースを祝う動きも広がっている。イラン国内の複数の都市から投稿された動画では、市民が街頭で車のクラクションを鳴らし、歌や踊り、拍手で歓喜する様子が確認された。

市民の一部は、2025年6月の戦争時にハメネイ師が安全確保のため地下施設に避難していたことを揶揄し、ペルシャ語でネズミを意味する「ムーシュ」を使ったり、「ムーシュ・アリ」と呼ぶなど批判の声も上がっている。

しかし、軍事的緊張は急速に高まっている。イランはすでにイスラエルや湾岸諸国、中東地域の米軍基地を標的とした報復攻撃を実施した。さらにイスラム革命防衛隊は米東部時間の土曜日夜、イスラエルおよび米国の基地に対し「歴史上最大規模の攻撃作戦」を間もなく開始する準備を進めていると発表しており、中東情勢はさらなるエスカレーションの様相を呈している。

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