写真は安徽省の貧困地域で学校に通う子供たち(Kevin Frayer/Getty Images) (CHINA OUT)

生活苦か 中国籍の男性が子供を韓国に置き去りに

30代の中国籍の男性が韓国・済州島で9歳の子供を放置し、その後逮捕された。その男性は経済的に困窮しており、子供の養育が不可能であると明言していた。

「コリア・タイムス」の8日付けの記事によると、中国人の男性は先月25日の朝、息子を済州島西帰浦(ソギポ)市の公園で寝かせ、その場を去ったという。子供は目を覚まし、父を探したが見つからず、西帰浦市の公務員により発見され、警察に通報された。翌日、監視カメラなどの手掛かりにより、父親は逮捕された。

その男性は、我が子に韓国でより質の高い生活を送らせたいという願いを英文のメッセージで残していた。警察の情報によると、二人は8月14日に観光ビザで済州島入りし、現地のホテルに3日間宿泊。その後、資金が尽きたため野宿していたとのことである。

報道によれば、男性は犯行を認め、妻が不在で子供の養育が困難で、韓国でより良い環境で成長させたいと述べていたという。

子供は済州島の児童福祉施設に保護されて、9月7日に中国へ送還され、親族により引き取られた。

日本産経新聞社の台北支局長である矢板明夫氏は、この事件に対してフェイスブック(Facebook)に投稿し、中国の経済状況が深く関わっている可能性が高いと分析している。さらに、中国の経済が今後更に悪化する可能性があり、日本や台湾でも同様の事件が発生する危険性を指摘している。

中国のネットユーザーからの反応も報じられ、多くの意見が寄せられている。それらには「生きることは容易だが、生活は厳しい」「明白な事態を意図的に誤解する者も多い。この男性は韓国の社会福祉が優れていると判断し、子供にとって有利な成長環境が存在するとしてこの行動を選んだ」とのコメントが見られた。

今年7月には、37歳の中国本土出身の女性が12歳の子供を香港の病院に放置し、後に逮捕された例も報告されている。その女性も、我が子により優れた教育を受けさせたいという動機で、香港に子供を放置したと述べている。

関連記事
中共が4月30日に開催した中央政治局会議では、中国における経済問題に対処するためのより効果的な政策が発表されるはずだったが、経済にほとんど実質的な効果をもたらしていない既存の政策の焼き直しに過ぎなかった。
中国共産党の半世紀にわたる国債の本当の動機は、超長期国債を使い、庶民に強制的な手段で買わせ、中国人民の280兆円の貯蓄から最後の一滴まで搾り取ることだ。 新たなインフレを引き起こすことで、低迷する中国経済と中国共産党政権を救うためだ。
中国の若者は「お金がない」ため、価格が高いショッピングモールではなく、卸売市場で服を買っているという。
このごろ、雨が降り続く中国各地では、雨上がりになると「危険な巨大カタツムリ」がたくさん出現しており、ネット上でも話題になっている。
2024年5月11日、中国四川省成都市で、中国のEV車の屋根上に設置された折りたたみ式テント(ルーフテント)に車主が首を挟まれて死亡する事故が起きた。