がん予防や心臓保護など、ピーマンには少なくとも8つの人体への効能がある。 (Yumi / PIXTA)

凄いぞピーマン、ガン予防、心臓保護そして老化遅延

2023/10/07
Ellen Wan

台湾の医師、ヤーラン・ツァイ（Ya-Lan Tsai）は、エポック・タイムズとのインタビューで、ピーマンを好んで食べない人は多いですが、ピーマンには多くの健康効果があると語りました。以下は、その体への8大効用の要約です：

1.目を保護する

ピーマンにはビタミンAやβ-カロテン、ルテインなどの化合物が豊富に含まれており、黄斑変性症（加齢によって網膜の中心部に障害が起きる眼疾患。ものが歪んで見える、中心が暗く見えるなどの症状が現れる）から目を守り、酸化ダメージを防ぐことで網膜の健康維持に役立つのです。

2.がん予防

ピーマンにはβ-カロテンとビタミンCが含まれており、発がん物質を抑制する働きがあります。韓国での臨床研究によると、閉経後の女性がピーマンを摂取すると、乳がんのリスクを減らすことができたそうです。

3.老化を遅らせる

ピーマンには強力な抗酸化物質であるビタミンCが多く含まれており、体内の過剰なフリーラジカル(体を酸化させ、さまざまな病気やガンの原因要素）を除去し、老化のプロセスを遅らせることができます。

4.心臓を守り、死亡リスクを減らす

植物分類上ではピーマン同じである唐辛子は、カプサイシン（唐辛子の辛味をもたらす主成分）を豊富に含み、心臓保護、ダイエット、抗腫瘍効果があります。2019年にJournal of the American College of Cardiologyに掲載されたイタリア人2万2811人（追跡期間中央値8.2年）での研究によると、唐辛子を食べない、またはほとんど食べない回答者に比べ、唐辛子を週に4回以上食べる回答者は、全死因死亡リスクが23％、心血管疾患リスクが34％低いことが示されています。

他の研究でも、唐辛子を好んで食べる人は長生きし、心臓血管疾患やがんなどの病気で死亡するリスクが減少する可能性があることが示されているのですね。研究者たちは、参加者が摂取したさまざまな辛いもの（赤唐辛子、黒胡椒、生唐辛子、チリソース、チリオイルを含む）の量を集計しました。その結果、普段から定期的に辛いものを食べている人は、辛いものを全く食べない人やほとんど食べない人に比べて、全死因死亡リスクが13％、心血管疾患による死亡リスクが17％、ガンによる死亡リスクが8％低かったのです。

5.免疫力を高める

ピーマンには免疫機能を助けるビタミンCが豊富に含まれています。欧州食品安全機関（EFSA）は、ビタミンCが免疫系を助けるというヘルスクレーム（有効性・機能性に関わる健康を強調する表示を指す）を承認しました。 EFSAは、免疫系機能におけるビタミンCの役割は、乳幼児（出生から3歳まで）を含むすべての年齢層に適用されると結論づけました。