いくつかの地域では、予約金を支払った住宅が未完成のまま放置される事態が生じている。購入者が抗議すると警察に逮捕されてしまう。中国共産党が行政の手を使って経済の問題を解決しようとしているが、購入者が逮捕される事は、行政の対応策が限界に達していることを示唆している (Photo by China Photos/Getty Images)

【菁英論壇】中国不動産業界の崩壊 (2)中国不動産バブル崩壊の兆し

中国の地方政府の運営は不動産経済を通じて支えられてきた。中国の不動産業界のリーディングカンパニーだった恒大集団が崩壊の危機を迎えており、業界第二位の碧桂園もデフォルトの事態を迎え、地方政府の財政問題もにわかに顕在化してきている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中国共産党(中共)の中央政府はこれらの地方政府の崩壊を許容するのだろうか。しかしそのためには、中央からの資金供給が必要であり、その資金は現状では足りていない。現在、前に進むことも後に退くこともできない状況になっている。この問題は、現在、中国の抱える最も大きな課題である。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る
習近平の訪米に合わせ、ワシントンで中国の民主活動家や香港人、台湾人、チベット人、ウイグル人らが大規模な抗議を実施。若い世代の参加や団体間の連携、越境弾圧への反発など、海外抗議運動の変化を読み解く
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考