観光よりコストコでの買い物

「コストコ」をこよなく愛する夫婦 

お気に入り商品は台湾の〇〇〇!?

旅行先では観光名所やセレクトショップを訪れる人は多いですが、米国から来たあるカップルは、世界中を旅する際に米国のチェーン店であるコストコ(米国の会員制ホールセールチェーン店)でお気に入りの商品を買うのが好きだといいます。 ここ数年で、彼らは世界中のコストコ・ショップ200軒以上を訪れ、その経験を本にして紹介するほどです。

デイビッドさんとスーザン・シュワルツさんはニューヨークに住む60代の夫婦です。 二人はコストコで買い物をするのが大好きです。 休暇で新しい土地に旅行すると、まず必ず地元のコストコ・ショップに行きます。

過去7年間で、彼らは14か国、200以上のコストコショップを訪れました。 他の観光名所に行かなくても、コストコショップは旅行で必ず訪れる場所にしているのです。 今のところ、万里の長城だけは例外だそうです。

夫妻は自分たちがクレイジーだと言っています。 スーザンさんは『デイリー・メール』紙に、「パリではコストコに行っただけで、美術館には行かなかった。 私たちの友達はその行動を理解できなかったわ」とスザンヌさんはデイリー・メール紙に語りました。

また、彼らは最近、ネブラスカ州のコストコショップに行くためだけに、ニューヨークから1582マイル(約2546キロメートル)をドライブしました。
 

店内イメージ図 (Kwangmoozaa / PIXTA)

 

二人はコストコの各店舗を訪れるたびに、お土産にいくつかの商品を買うと言います。 現在のお気に入りは、スウェーデンのショップで買った不思議の国のアリスのティーポットと、台湾のショップで買った1.75リットルのスコッチウィスキーだそうです。

お土産はニューヨークのアパートに保管されています。 まるでコストコの倉庫のようだと言います。

夫妻は年間120ドル(約1万8千円)のコストコ会員費を支払っていますが、今回の旅行の総費用は明かさず、「高かったけど、それだけの価値はあった」とだけ言っています。

デビッドさんとスーザンさんは、2002年に出会うずっと前から、何十年もコストコのファンでした。 二人の両親もコストコの会員です。

低価格の商品と有名なホットドッグもさることながら、コストコの倫理的なアプローチが彼らにとって魅力的でした。 スーザンさんは、中国共産党のウイルスが流行した際、同社が従業員を解雇しなかったことを、同社が素晴らしい企業であることの一例として挙げています。

世界中のコストコを旅した夫妻は、その洞察を『コストコの愉しみ:AからZまでの宝探し』という本にまとめ、9月に出版しました。 この本のアイデアは、元投資銀行家で作家の夫、デビッドさんから生まれました。

 

お会計の列に並ぶ消費者 (パブリックドメイン)

本書では、アイスランドの人口の75%がコストコ会員であること、コストコ幹部が「1.5ドル(約225円)のホットドッグ」など2品目を値上げしないと誓ったこと、最大のコストコ店舗がユタ州の州都ソルトレイクシティにあることなど、コストコに関する10の驚くべき事実がまとめられています。

コストコは1976年にカリフォルニア州サンディエゴでプライス・クラブとして設立され、小規模事業者向けのサービスのみから始まりました。 その後、サービス内容を拡大し、1983年にワシントン州シアトルでコストコの名を冠した初の倉庫型店舗をデビューさせました。

コストコは世界中に850以上の店舗を展開しています。 同社は会員制をとっており、年会費は60ドル(約9千円)からとなっています。 同社のウェブサイトには、「継続的にコストを削減し、その節約分を顧客に還元する」という方針が記されています。

同社によると、消費者が会員カードを利用できるのは本人のみですが、友人や家族を招待することは可能で、各会員が一度に同伴できるゲストは2人までで、カード所有者は会計時に購入代金を支払う必要があります。