ウクライナ向け砲弾、EU目標100万発は未達の見通し=独国防相
[ブリュッセル 14日 ロイター] – ドイツのピストリウス国防相は14日、欧州連合(EU)が来年3月までにウクライナに100万発の砲弾を供給する目標を達成できないという見通しを示した。EU国防相会議のために訪問したブリュッセルで記者団に語った。
同相は今年3月に12カ月という期限で目標を設定したことにも疑問を呈した。
欧州の閣僚で目標未達になると公の場で認める発言は同相が初めて。
この目標はウクライナが155ミリ砲弾を緊急かつ継続的に必要としていることを受けて設定された。
ピストリウス氏は「私は100万発提供を約束しなかった。それには意図がある。100万発が現実的な目標であったかどうかが問われるべき正しい質問だろう」と語った。
当局者の間では生産能力が不十分という見方が出ている。
EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表によると、加盟国が備蓄からこれまでに30万発以上を提供しており、今後は産業界への発注が焦点になる。
ボレル氏は欧州の防衛セクターが生産の40%をEU域外に輸出していることが問題の一因だと指摘。目標は野心的だが維持されるとした。
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