ドイツのピストリウス国防相は14日、欧州連合(EU)が来年3月までにウクライナに100万発の砲弾を供給する目標を達成できないという見通しを示した。EU国防相会議のために訪問したブリュッセルで記者団に語った。写真はドネツク州で6月撮影(2023年 ロイター)

ウクライナ向け砲弾、EU目標100万発は未達の見通し=独国防相

[ブリュッセル 14日 ロイター] – ドイツのピストリウス国防相は14日、欧州連合(EU)が来年3月までにウクライナに100万発の砲弾を供給する目標を達成できないという見通しを示した。EU国防相会議のために訪問したブリュッセルで記者団に語った。

同相は今年3月に12カ月という期限で目標を設定したことにも疑問を呈した。

欧州の閣僚で目標未達になると公の場で認める発言は同相が初めて。

この目標はウクライナが155ミリ砲弾を緊急かつ継続的に必要としていることを受けて設定された。

ピストリウス氏は「私は100万発提供を約束しなかった。それには意図がある。100万発が現実的な目標であったかどうかが問われるべき正しい質問だろう」と語った。

当局者の間では生産能力が不十分という見方が出ている。

EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表によると、加盟国が備蓄からこれまでに30万発以上を提供しており、今後は産業界への発注が焦点になる。

ボレル氏は欧州の防衛セクターが生産の40%をEU域外に輸出していることが問題の一因だと指摘。目標は野心的だが維持されるとした。

関連記事
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
ファーウェイが世界初の「三つ折りスマホ」 が先月下旬に発売し注目浴びるも、開始直後からトラブルが相次いでいる。サムスンのパクリ疑惑や購入後1か月で液漏れなど…
カナダ政府はTikTokカナダ支社を国家安全保障上の理由で閉鎖を命令。個人利用は禁止しないものの、データ収集や中国共産党の影響力行使への懸念が広がっている。各国でも同様の措置が進行中
14日に2025年版「世界大学就業力ランキング」が発表され、米国が上位を独占している。日本は東京大学を含む9校がランクインし、アジア全体で52校が250位以内に入り健闘した。
11月5日、イギリス上院議員デイビット・アルトン卿は、法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出され、殺害される残虐行為を受けていることを強調し、イギリス政府は、中共のこれらの行為に、断固として反対すべきだと述べた