エジプトの選挙管理委員会は18日、10─12日に投票が行われた同国大統領選で現職のシシ大統領が89.6%の得票を得て3選を決めたと発表した。 投票率は66.8%。2018年の前回大統領選挙の41%を上回った。写真は12月18日、カイロでシシ大統領の再選を喜ぶ支持者(2023年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

エジプトのシシ大統領、3期目続投へ 得票率89.6%

Farah Saafan

[カイロ 18日 ロイター] – エジプトの選挙管理委員会は18日、10─12日に投票が行われた同国大統領選で現職のシシ大統領が89.6%の得票を得て3選を決めたと発表した。

投票率は66.8%。2018年の前回大統領選挙の41%を上回った。

今回の大統領選では他に3人の対立候補がいたが、いずれも有力ではなかった。

有権者の中からは、パレスチナ自治区ガザでの武力衝突発生がシシ氏への投票を促したとの声が聞かれた。シシ氏は以前から、不安定な地域における防波堤として自らを位置付けており、この主張は中東湾岸諸国や西側同盟国からの財政支援獲得にも一役買っている。

シシ氏は結果発表直後の演説で「エジプト国民が投票所に足を運んだのは、単に次期大統領を選ぶためではなく、この非人道的な戦争を拒否する意思を全世界に表明するためだ」と述べた。また、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争を止めるためにエジプトはできる限りのことをしなければならないと述べた。

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