12月26日、中国国家気候センターの専門家は2024年の中国の気象状況について、エルニーニョ現象による猛暑や異常気象が増えるとの見方を示した。深センで8月撮影(2023年 ロイター/David Kirton)

中国、2024年も猛暑予測 異常気象も頻発=専門家

Liz Lee

[北京 26日 ロイター] – 中国国家気候センターの専門家は2024年の中国の気象状況について、エルニーニョ現象による猛暑異常気象が増えるとの見方を示した。中国国営の中国中央テレビ(CCTV)が報じた。

中国は今年、1850年以来となる記録的な猛暑に見舞われた。また、今月初旬から2週間近く寒波が各地を襲った。

気候センターの専門家は「2024年は一段と気温が上がり、異常気象も頻発に発生し、より深刻になる恐れがある」と述べた。

今年の夏首都北京は記録的な暑さに見舞われ、北西部の乾燥地帯では気温が観測史上最も高い52度まで上昇した。北部では台風が大雨をもたらし、多くの地域で洪水が発生した。

赤道付近の太平洋の海面水温が上がるエルニーニョ現象は今年6月頃始まり、世界各地の気温上昇につながった。専門家はエルニーニョ現象は来年4─6月に収まる見通しだが、その影響が実際に現れるのは数カ月先になるため、24年も気温が記録的水準に上昇する可能性があるとの見方を示している。

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