冬にはインフルエンザやマイコプラズマ肺炎の蔓延により、咳をする人が増えます。すぐに治まるものもありますが、しつこく長く続くものもあります。実際、ある種の咳にはハチミツが非常に効果的です。その効果は西洋医学の抗生物質よりも優れており、食べ方も非常に簡単ですよ。
ハチミツは2種類の咳に効果的
中国では、咳止めにハチミツを食べるのは数千年の歴史があります。咳の種類が多いため、それぞれの咳に効果があるわけではなく、次の2種の咳の場合は、ハチミツを試しみてください。
1.乾いた咳にハチミツ
漢方では咳は4つのタイプに分類されています。痰を伴わない乾いた咳、痰が絡んだ湿った咳、後鼻漏(鼻水がのどに流れる)による咳、細菌感染による粘り気が高く痰を伴う咳です。
ハチミツの保湿性は乾いた咳に適しており、痰の多い他の3つのタイプの咳にはあまり役に立たっていません。
ハチミツは風邪を引いたときの乾いた咳にも効きます。通常、風邪の引き始めの咳は激しいものです。急性期が終わるまでは痰が出やすく、その後咳は少なくなり、最後に治ります。
しかし、一部の人は乾いた咳が長引きます。その場合、ハチミツをおすすめします。ハチミツの潤滑性質は、肺を潤し、粘膜を保護し、咳の症状を改善できます。
乾いた咳を解く 3つの簡単なレシピ:
1.水で薄める:ハチミツを水で薄めて、好みの濃度と甘さに調整し、直接飲みます。
2.そのまま食べる:15ミリリットルのハチミツをそのまま口に含み、ゆっくり飲み込みます。
3.ハチミツをつけた梨:梨をスライスし、ハチミツをつけて食べます。
現代の研究では、ハチミツには消毒、抗炎症、抗酸化作用があり、上気道感染症による咳の治療にも効果があることが確認されています。
英国オックスフォード大学が2020年に発表した研究によると、咳などの上気道感染症の症状に対しては、抗生物質などの西洋薬よりも、ハチミツの方が優れています。ハチミツには抗菌作用がある一方、薬剤耐性を拡大させません。特に子供の急性の咳の治療に推奨されています。
★痰の少ない咳にはハチミツレモン漬け
痰の少ない咳には、ハチミツレモンがおすすめです。
ハチミツレモン漬けのレシピ:
1. レモンの皮をブラシでしっかりと洗い、種を取り除いた後に輪切りします。
2. 清潔なガラス容器にレモンのスライスとハチミツを交互に入れます。ハチミツをレモンが浸るまで入れてください。冷蔵庫に入れて保存します。
この方法で作ったハチミツレモン漬けは約1か月保存可能です。
ポイント:ハチミツレモンを飲むときは、咳を改善するにはぬるめのお湯を使ってください。冷たい水でいれる場合は咳を悪化させる可能性があります。
咳止め以外の働き
ハチミツは日常的に手に入る食品ですが、咳を和らげる効果だけでなく、便秘の改善や免疫力の強化にも役立ち、人体に良い栄養効果をもたらします。日常生活でハチミツのこれらの健康上の利点を十分に活用すべきです。
1.排便を助ける
ハチミツは従来便秘の治療に使用されてきました。1800年前、漢の時代に活躍した名医である張仲景は、通便方法を記録しました。ハチミツを弱火で加熱し、ハチミツを濃縮し、指の大きさのストリップでつまみ、冷ましてから肛門に入れ、便意があるときにハチミツのストリップを取り出します。
2.体力をつける
風邪をひいて体が弱まっているとき、ハチミツ水を飲むと気力と体力がアップします。
3.傷の治癒を促進する
骨折や手術後、回復が遅く、傷が治りにくいなら、ハチミツ水を適量飲むと組織の再生が促進されます。
4.免疫力を高める
悪性腫瘍患者は化学療法を受けた後、体力が非常に低下していると感じたら、適量のハチミツ水を飲むと免疫力がアップされ、腫瘍の悪化を防ぐことができます。
5.血糖値と血中脂質をコントロールする
ハチミツの成分はほとんど糖質ですが、ハチミツは血糖値のコントロールを助けることができます。今年「栄養学レビュー」誌に掲載された研究は、健康的な食事パターンにおいて、ハチミツの適度な摂取が血糖値と血中脂質を減らすのに役立つと指摘しています。
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