パスポートの世界ランキングで、初めて6か国がトップに並んだ(Justin Sullivan/Getty Images)

世界パスポートランキング、日本が首位に返り咲き

英国のコンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーズ社は11日、ビザ(査証)なしで渡航できる国と地域の数を比較した「ヘンリーパスポート指数」を発表した。日本を含む6か国がトップに並んだ。

ランキングはヘンリー・アンド・パートナーズが国際航空運送協会(IATA)のデータに基づきまとめている。

今回のランキングではフランス、ドイツ、イタリア、日本、シンガポール、スペインの6か国が首位に立ち、「最強パスポート」となった。ビザなしで入国可能な国は194だった。日本は昨年3位に後退していたが、首位に返り咲きだ。

2位もフィンランド、韓国、スウェーデンと3か国並んだ。3位はオーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダと欧州諸国が上位を占めた。

台湾は35 位(143か国)、中国は62位(85か国)となった。蔡英文政権以降、中国共産党からの国際的な圧力が強まり外交締結国が13か国となっている台湾だが、中国と大差をつけた。

世界平均は111と、ランキングを開始した2006年の58から倍近くに増え、世界的に移動の自由が広がる傾向にある。いっぽう、ヘンリー・アンド・パートナーズのクリスチャン・カエリン会長は、首位と最下位の移動格差はこれまで以上に広がっていると指摘した。最下位のアフガニスタンは、ビザなしでアクセスできる国はわずか28にとどまり、首位との差は166だった。

 

 

 

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