1月18日午後の会見で林芳正官房長官(写真)は、政治資金パーティーを巡る事件で宏池政策研究会(岸田派)が総務省に対して政治資金収支報告書の訂正を行ったことに関し、改めて「重く受け止めている」と語った。写真は昨年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

宏池会の収支報告書の訂正、重く受け止めている=林官房長官

[東京 18日 ロイター] – 林芳正官房長官は18日午後の会見で、政治資金パーティーを巡る事件で宏池政策研究会(岸田派)が総務省に対して政治資金収支報告書の訂正を行ったことに関し、改めて「重く受け止めている」と語った。

今回の訂正に該当する誤った報告書の作成時から現在まで同派の座長を務めている自身の責任については「捜査中の案件であり、今の段階でこれ以上申し上げることは差し控える」と述べるにとどまめた。訂正に至った経緯については「事務的なミスの積み重ねにより、収支報告書の訂正を行うことになった」とのみ説明。訂正の中身は「宏池会から発表があると承知している」との認識を繰り返し示した。

その上で、改めて「今後こういうことがないよう、法令にのっとり適切に対応することが重要だと考えている」と改めて述べた。

また、岸田文雄首相(自民党総裁)から、同党の派閥が「金やポストを求める場になっていたのではないか、という国民の疑念があることを深刻に受け止めなければならない。政策集団のあり方に関するルール作りでも、国民の信頼回復を何よりも大事に進めていく」との発言があったことに言及。今後、自民党内でこうした考えに沿って議論が進められるとの見通しを示した。

関連記事
県議会の全会一致で不信任決議を受けた斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う知事選。17日に投開票され、斎藤氏が再選 […]
「包括的戦略パートナーシップ条約」締結など露朝関係が強化される中、中朝関係には隙間風が吹いている。元来、露中朝関係の内実はどうなのだろうか。金正日元総書記が亡くなる前に金正恩氏に「誰を信じても良いが、中共だけは信じるな」と言ったとされる。
自民党は、闇バイト強盗事件の対策強化のため、治安・テロ対策調査会を「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」に改組し、高市早苗氏をトップに起用する方針を固めた。高市氏が選ばれた理由は、経済安全保障担当相時代にサイバーセキュリティ対策を担当した経験があり、この問題に適任であると判断されたため。
経済産業省は、出生時の性と性自認が一致しないトランスジェンダーの50代の職員に対し、勤務先のフロアから2階以上 […]
石破茂首相は、15日から始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する予定。日中、日米、日米韓の […]