免疫力アップ、老衰防止、肺機能向上, 腸をきれいに

「キウイ」低カロリーなスーパーフルーツ、6つの健康効果と正しい選び方(1)

 

キウイフルーツは、「果物の王様」、「果物の黄金」、「ビタミンCの王様」と呼ばれ、栄養価が高く、低カロリーのスーパーフルーツです。

キウイフルーツの効果とは? 

栄養の利用率を高める食べ方は? 

選び方は? 

黄果肉のキウイと緑果肉のキウイ、どっちがいいの? 

キウイフルーツは中国原産で、栄養価が高く、低カロリーの果物として知られています。唐の時代には、キウイフルーツは「リューマチ、麻痺、中年の白髪を治す」、「激しい喉の渇きを癒し、煩わしさや暑さを和らげる」と医学書に記されていました。現在、キウイフルーツには緑果肉、黄果肉、赤果肉の3種類があり、中でも黄果肉と緑果肉が一般的です。

キウイフルーツは特に栄養価が高く、ビタミンC、E、葉酸、食物繊維などが豊富で、中でもビタミンCの含有量はオレンジの5倍、リンゴの10倍と特に多いです。また、キウイフルーツのカロリーは非常に低く、100グラムあたり60キロカロリーしかありません。

クリーブランド・メディカル・センター登録栄養士のGillian Culbertson氏によると、ビタミンやミネラルが豊富なことに加え、キウイフルーツには他のフルーツとは比べ物にならないほど多くのユニークな利点があると言います。

キウイフルーツは低カロリーで、とりわけビタミンCが豊富です(花咲かずなり / PIXTA)

 

キウイフルーツの6つの健康効果

効能1:

2種類の食物繊維を同時に含む:腸をきれいにし、便秘を改善

キウイフルーツは食物繊維を多く含むだけでなく、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含み、そのうち1/3が水溶性、2/3が不溶性食物繊維です。しかも、水溶性食物繊維のほとんどはペクチン多糖類です。

米国国立衛生研究所(NIH)が発表した研究によると、キウイフルーツに含まれる食物繊維は水溶膨張性と保水性が高く、便の量を増やし、便を柔らかくして大腸を通過しやすくなり、便通全体が速くなります。

キウイフルーツには独自のタンパク質分解酵素であるキウイインが含まれ、タンパク質を分解するだけでなく、腸の蠕動運動を促進し、過敏性腸症候群の改善に効果的です。

さらに、キウイフルーツには、腸内の善玉菌や酵母に栄養を与えるプレバイオティクス(細菌や真菌などの有益な微生物の成長または活動を誘発する食品中の化合物)も豊富に含まれています。

キウイフルーツに含まれる水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、キウイ酵素、ポリフェノールのユニークな組み合わせは、便秘や過敏性腸症候群を大幅に改善し、胃腸の健康に有益です。
 

効能2:

ビタミンCの王様:免疫力アップ、老衰防止、肺機能向上

キウイフルーツのビタミンC含有量は非常に高く、柑橘類の5~10倍です。米国農務省国立栄養データバンクのデータによると、グリーンキウイ100gあたりのビタミンC含有量は92.7mgで、ゴールデンキウイのビタミンC含有量は161.3mgと高く、1日1個のキウイで、1日に必要なビタミンCを満たすことができます。

ビタミンCは免疫システムを強化し、疲労と戦い、鉄分の吸収を助け、皮膚のコラーゲンを生成し、傷の治癒を助け、若々しい肌を作ります。

さらに、2000年の研究によると、いつもビタミンCが豊富で、新鮮な果物を食べると、肺機能が大幅に改善され、子供の喘息の可能性が低くなるそうです。
 

効能3:

ビタミンEを含有する:抗酸化物質、フリーラジカル物質を除去

キウイフルーツはビタミンEを豊富に含む数少ない果物のひとつで、生物学的利用率が高いです。ビタミンEとビタミンCには、フリーラジカル(人の体を酸化させ、錆びさせるもの)による細胞の損傷と闘う抗酸化作用があります。また、抗酸化物質は免疫システムを強化し、様々なウイルスに感染する確率を低下させます。

またビタミンEは、血管を拡張して心臓血管の健康を増進することで、心臓の健康を維持します。

(つづく)