2月27日、ポーランドのトゥスク首相は、ウクライナ産穀物に課している輸入禁止措置についてEUが市場保護策を講じなければ、他の産品への拡大も排除できないと述べた。写真はワルシャワで行われた農家の抗議デモで撮影(2024年 ロイター/Kacper Pempel)

ポーランド、ウクライナ産食品の禁輸拡大検討 農家は抗議デモ実施

Karol Badohal

[ワルシャワ 27日 ロイター] – ポーランドのトゥスク首相は27日、ウクライナ産穀物に課している輸入禁止措置について、欧州連合(EU)が市場保護策を講じなければ、他の産品への拡大も排除できないと述べた。

首都ワルシャワでは数千人の農家が、ウクライナからの食品輸入やEUの環境規制に抗議してデモ行進した。

EUはロシアのウクライナ侵攻を受け、2022年からウクライナ産食品への輸入関税を免除している。

ポーランドは昨年、ウクライナ産穀物の禁輸措置を延長した。

トゥスク氏は「EUが欧州とポーランドの市場を保護するより効果的な方法を見い出さなければ、他の産品への禁輸拡大が必要になることをウクライナ側と協議している」と述べた。

ポーランドのシェキエルスキ農相はテレビ番組で、28日にウクライナ側と解決策についてさらに協議する予定としたほか、29日には農家を会合に招いていると述べた。

デモ主催者は招待を歓迎しつつも、今後数日で進展がなければデモを継続すると述べた。

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