3月16日、米起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは、米情報機関との契約に基づいて数百基のスパイ衛星網を構築する取り組みを進めている。事情に詳しい5人の関係者が明らかにした。写真はカリフォルニア州ホーソーンの同社本社。2018年撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)

スペースXが米のスパイ衛星網構築、情報機関と契約=関係者

[ワシントン 16日 ロイター] – 米起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは、米情報機関との契約に基づいて数百基のスパイ衛星網を構築する取り組みを進めている。事情に詳しい5人の関係者が明らかにした。

関係者の話では、スペースXの「スターシールド」部門が2021年に米国家偵察局(NRO)と18億ドル規模の契約を交わした。このスパイ衛星網が完成すれば、地球上のどの地点でも米政府と軍が標的を即座に探知できる能力が大きく向上する。

マスク氏はこれまでバイデン政権と度々対立し、ロシアと継戦中のウクライナにおける衛星インターネットサービス「スターリンク」運用を巡って批判を浴びる場面もあったが、このような契約からは、米情報機関の間でスペースXへの信頼が高まってきている状況もうかがえる。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2月にスターシールドと米情報機関の間に18億ドルの契約が存在すると伝えていた。

ロイターは今回この契約の詳細をつかみ、数百基の衛星を低軌道で周回させてほぼ全世界の地表の画像を迅速に収集し、情報機関や軍がデータを共有できる仕組みであることや、契約先がNROだったことを初めて報じた。ただスパイ衛星網がいつ稼働するのかは判明していない。

NROは「これまでで最も高性能で多角的、かつ強じんな宇宙を拠点とする情報収集・監視・偵察システム」を開発中だと説明したものの、スペースXとの具体的な契約についてはコメントを拒否した。

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