藍染めの桶に落ちたジャッカル(イメージ画像)

藍染めの桶に落ちたジャッカル【世界むかしばなし】(2)

昔々のインドの話です。ある夜、一匹のジャッカル(胡狼)が食べ物を探しながら村はずれをぶらぶらしていると、あやまって藍染めの染料が入った大きな桶の中に落ちて、出られなくなってしまいました。

翌朝、染め物職人が仕事をしにやってきました。ジャッカルが死んだふりをしてじっとしていると、染め物職人は彼をつまんで地面に放り出しました。ジャッカルは桶から出るやいなや、 一目散に森に逃げ込みました。

森にたどりつくと、ジャッカルは自分が青色に染まっていることに気づきました。「しめしめ、このチャンスを利用しない手はないぞ」とひそかに考えました。

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