台湾の新北市で22年7月、軍事演習する台湾軍。中国共産党軍による侵攻を想定している(Photo by Annabelle Chih/Getty Images)

台湾有事シミュレーション…中国大敗喫するも日米に甚大な被害

笹川平和財団は台湾有事を想定した机上演習を実施し、その報告書を3月末に公表した。報告書によると、もし米中が台湾をめぐり軍事衝突した場合、日米台すべてに甚大な被害が及ぶことが明らかになった。

同財団が実施した机上演習では、2026年に中国共産党が台湾に侵攻するシナリオを想定。米国が台湾防衛のため軍事介入し、日本も自衛隊が後方支援を行うという設定だ。演習の結果、中国共産党軍は台湾北部への上陸に失敗し大敗を喫したものの、日米にも深刻な被害が出た。

中国側は大量の弾道ミサイルで在日米軍基地を攻撃。日本は航空自衛隊の戦闘機200機以上を、米軍は400機近くを失った。さらに、日本は護衛艦18隻、米国は空母2隻を含む艦艇10隻以上を喪失。日米の犠牲者は合計2万人以上に上った。

▶ 続きを読む
関連記事
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した
防衛省統合幕僚監部は10月14日、中共海軍の空母「遼寧」を含む艦艇計4隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋へ進出したと発表。石垣島の南約250キロの海域で「遼寧」から艦載戦闘機が発着艦する様子も確認された
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した
小泉防衛相は10月13日の閣議後記者会見で、北朝鮮による弾道ミサイル発射の増加や、中国の軍事力増強、ロシアと中国の軍事連携の動きなどを挙げ、日本を取り巻く安全保障環境が「戦後最も厳しく複雑」になっているとの認識を示した。