2024年4月13日午後、中国四大仏教聖地の1つ「普陀山(名前は山だが、実際は小さな島)」景勝地に約3万人の観光客が立ち往生する事態が発生した。画像は霧の影響で運航停止になった普陀山のフェリー乗り場の混雑した様子。(SNSより)

人気の観光島に観光客約3万人立ち往生 危うく雑踏事故に 混雑で気絶する人も=中国

13日午後、中国四大仏教聖地の1つで、世界的にも有名な「普陀山(名前は山だが、小さな島)」に約3万人の観光客が立ち往生する事態が発生した。

霧の影響で観光客を運ぶフェリーが運航停止となったため、島を出ようとする大勢の観光客がフェリー乗り場に取り残された。

「あまりの混雑で危うく雑踏事故に発展するところだった」というこの時の船乗り場では、泣き出しそうになる人から呼吸困難に陥る人、気絶する人までと体調不良を訴える人が続出した。

混雑した現場の様子を捉えた動画のなかには、人込みから逃げるために、フェンスを乗り越える市民の姿も。

現場にいた観光客の1人によると、「当時は約2、3万人の観光客が島に取り残され、2時間近くにわたって立ち往生した」という。

この日、午後6時以降になってようやく島を出るフェリーの運航が再開され、島のスタッフによると、「9時前には島を出る必要のある観光客を全員送り出した」という。

「命からがら」に運行再開したフェリーに向かって走り出す「立ち往生客」の姿を映した動画もネットに拡散されており、SNS上では景勝地側の管理不行き届きを非難する声が殺到している。

普陀山で観光客立ち往生する事態は、昨年2月18日にも起きている。当時も霧の影響でフェリーが運休になり、約3万人の観光客が島に取り残された。

この時、島の民宿価格はシングルベッドの部屋で1泊1200元(約25,000円)にまで高騰するなどして、観光客からの苦情が殺到した。

(2024年4月13日午後、霧の影響で運航停止になった普陀山のフェリー乗り場の混雑した様子)

関連記事
このほど、中国河南省の銀行職員が顧客の預金を横領したことが中国メディアによって報じられた。関連トピックスが中国SNSのトレンド入りすると共に、同様の被害を訴える預金者が続出している。
2024年5月、中国江蘇省蘇州市常熟市にある公園が公開から5カ月足らずで取り壊されたことがわかった。
このほど、「買って1カ月のBYDのEV車(新車)が運転中に漏電し、運転手が電撃傷などを負ったことがわかった。
中国での新型コロナウイルスの流行は、一時も収束したことがない。最近、感染力がより強いとされる新型コロナウイルスの変異株KP.2が拡散し、中共政府は、広東省がこの状況を抑えきれなくなったと、初めて公表した。
「おから工事」と呼ばれる手抜き工事で大勢の犠牲者を出した四川大地震(汶川地震)から16年が過ぎたが、「政府がした約束は今も守られていない」と遺族は訴える。