2018年12月、中国資金の支援を受けたシアヌーク州のシハヌークビル港施設、参考写真(Photo by TANG CHHIN SOTHY/AFP via Getty Images)

カンボジアのリアム海軍基地で中国共産党海軍が活動=米報告

米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は18日、中国共産党海軍がカンボジア南部シアヌークビル州のリアム海軍基地から活動を行っている可能性があると指摘した。同シンクタンクは、商業衛星画像の分析により、中国の軍艦2隻が4か月以上にわたってリアム海軍基地に滞在していることを明らかにした。

カンボジア政府は2023年12月、中共(中国共産党)の軍艦2隻がリアム海軍基地に寄港したことを認めたが、訓練目的であり一時的な寄港だと説明していた。しかし、CSISの「アジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)」の分析によれば、これらの軍艦は一旦出航したものの数日後に戻り、以来4か月以上も同基地に留まっているという。

2019年に流出した中国とカンボジアの覚書では、中共軍にリアム海軍基地の一部を独占的に使用する権利を与えるとされていた。カンボジア政府はこれを否定していたが、今回の衛星画像分析では、中国軍がリアム海軍基地から活動している可能性を示唆している。

▶ 続きを読む
関連記事
日本政府観光局(JNTO)が発表した最新データによると、2025年の観光シーズンにおいて、日本を訪れる観光客数 […]
トランプ氏の停戦発表をタイが否定、国境戦闘が激化。タイ空軍F16がカンボジアのカジノ施設と特殊詐欺拠点を連日攻撃、軍事拠点化された高層ビルを破壊。犯罪温床の利権構造が衝突の背景
官房長官は、シドニー郊外銃撃事件をテロ行為として断固非難。現時点で邦人被害の情報はなく、政府は年末年始の欧米等でのテロ等に関する注意喚起を継続し、邦人の安全確保に万全を期す方針を示した
トランプ大統領は、ホワイトハウスでの祝賀行事の冒頭、ブラウン大学での銃乱射事件、シドニーのハヌカ祭を狙った反ユダヤ主義的攻撃、シリアでのISIS攻撃の犠牲者とその家族に深い哀悼の意を示した
オーストラリアのヘイハースト大使は、日本記者クラブで講演し、悪化する安保環境の下で日豪協力がかつてない規模で進展していると強調した。防衛・重要鉱物・経済連携を軸に、インド太平洋の安定に向けた両国の役割拡大を語った