4月30日、トランプ前米大統領は11月の大統領選に勝利すれば、不法入国した移民を収容する施設を国内に建設することを排除しないと明らかにした。ウィスコンシン州での集会で2日撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)

トランプ氏、不法移民送還に向けた収容所建設を否定せず

Tim Reid Ted Hesson

[ワシントン 30日 ロイター] – トランプ前米大統領は11月の大統領選に勝利すれば、不法入国した移民を収容する施設を国内に建設することを排除しないと明らかにした。米紙タイムが30日、インタビュー記事を掲載した。

選挙公約である不法移民の大規模な強制送還の一環として、新たな収容所を建設するかとの質問に「何も除外しない」と答えた。

「だが必要性はそれほど高くないだろう」とし、計画では米国に不法滞在している移民をできるだけ早く本国に送り返すからだと説明した。

強制送還を支援するために州兵を使うと述べたが、軍を動員する可能性も否定しなかった。「(軍を派遣する)必要はないと思う。州兵なら可能だろう。しかし、もしできなければ軍を用いる」と語った。

民間人に対し軍を派遣することは法律で禁じられているが、トランプ氏は「不法移民は民間人ではない。米国に合法的に存在しない人々だ。これはわれわれの国への侵略だ」と主張した。

昨年のインタビューで南部国境を閉鎖し国内のエネルギー生産を拡大するため、1日だけ独裁者になりたいと述べたことについて「皮肉を込めて言ったもので、冗談のつもりだった」と釈明した。

外交問題に関して「ウクライナを支援するつもりだが、欧州も自らの役割を果たさなければならない」との考えを示した。

イスラエルとパレスチナの紛争の2国家共存による解決は「うまくいくかどうかは分からない」との見方を示した。双方の敵意は非常に強いため2国家解決は「極めて難しい」と指摘した。

また、バイデン大統領が2020年の大統領選で勝利したと考える人物をトランプ政権に用いるのは「良い気分ではない」と語った。11月の選挙に勝利すれば大統領をもう1期務め、「それから(ホワイトハウスを)離れる」と述べた。

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