米下院の台湾議連トップを務める共和党のマリオ・ディアス・バラルト議員と民主党のアミ・ベラ議員は台湾の選挙後、米国の支持を示すために台湾を訪問。両議員は1月23日に台北に到着した。
両議員は訪台中、台湾政府高官やビジネスリーダーと交流する予定だ。
両議員の事務所は声明で、「議員らの訪台の目的は、台湾の民主的な選挙が成功したことを受け、台湾に対する米国の支持を再確認し、民主的な価値観を共有することへの強いコミットメントを表明し、米台間の強固な経済・防衛関係をさらに強化する機会を探ることだ」 と述べた。
1月13日の総統選挙で勝利した台湾の与党・民進党の頼清徳候補は5月20日に正式に就任する予定だ。
ベラ議員は日経新聞のインタビューで、「頼清徳氏を歓迎し、祝福の意を表すとともに、台湾の将来が本当に台湾の人々にかかっていることを強調し続けたいだけだ」と語った。
同氏は具体的な詳細については明言を避けたが、「(台湾は)議会制だから、すべての立法委員と対話すべきだ」と述べ、代表団は国民党と民衆党の幹部にも会う予定だと明かした。
中共(中国共産党)は、台湾を支配下に置くための武力行使を決して放棄していない。中共当局は、頼氏の当選を祝福した国々を批判し、米国議員による台湾訪問に反対してきた。
しかし、ほとんどの国はそれを無視し、台湾が重要なパートナーであることを再確認している。
また台湾政府は、中共政権は世界の舞台で台湾人を代表して行動する権利はないという認識を示している。
台湾外交部は1月19日、これまでに世界106か国、1400人近い要人が、頼清徳・蕭美琴両氏の勝利に祝意を表明し、台湾が自由で公正な選挙を成功裏に終えたことは、台湾人と世界の民主主義の勝利であることを確認したと発表した。
頼氏は、台湾海峡の現状を変えるつもりはなく、独立もせず、台湾人だけが自らの将来を決めることができるという一貫した方針を主張していると述べた。
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