太平洋上のロシア艦。参考写真(Yury Stroykin/shutterstock)

北海道沖でロシア海軍艦艇の動向を確認 海上自衛隊が警戒強化

6月13日、北海道礼文島西方でロシア海軍のバルザム級情報収集艦が確認されたことを受け、海上自衛隊は宗谷海峡周辺での警戒と監視を強化している。

6月14日、防衛省統合幕僚監部は、前日の午後7時頃、北海道礼文島の西約50キロメートルの海域でロシア海軍のバルザム級情報収集艦1隻(艦番号「80」)を発見したと発表した。

この艦船は、北東に進行中であり、その後13日から14日にかけて宗谷海峡を東進する様子が確認された。

情報収集艦の動向は、北海道沖での国際的な緊張の高まりと地域の安全保障環境に影響を与える可能性がある。

このため、海上自衛隊は第1ミサイル艇隊所属の「わかたか」(余市)および第2航空群所属の「P-3C」(八戸)を動員し、詳細な警戒監視および情報収集活動を行っている。

今回の監視活動は、国境近くでの外国軍艦船の動向に対する日本の警戒レベルを示すものであり、地政学的な緊張が高まる中、日本の防衛体制と対応能力の強化が求められている。

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